トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

トリおんな、救急車に乗る〜前編〜

救急車実習に行きました。

 

うちの大学の5年生には、1年間のなかで1日、救急隊の方に同行する実習が課せられています。実習を通して、病院到着前にどのような処置が行われているのかを間近で見るという趣旨。

 

消防署に着くと早速、若手消防職員の方の訓練風景を見せていただきました。寒空の下、重装備の防火衣を身につけてホースや梯子を担いで走る皆さん。タイムと正確性を競うのだとか。
自分の順番が来るまでは、Tシャツ一枚で懸垂に励んでいらっしゃいます。鍛え上げられたマッスルが眩しい…!
そして、見学の私も、なぜか「もやい結び」をご教示いただきました。(笑)

 

そうこうしているうちに出動指令が下りたので、現場へ向かうことに。救急隊の方々に遅れをとらないよう、急いでマスクやヘルメット、感染防止用のガウンを装着します。
昔、家族の付き添いで救急車に乗ったことはありましたが、機材をじっくり見るのは初めて。分からないことだらけでしたが、心電図モニター装着など、できる範囲で救急隊の方々のお手伝いをしました。


普段の病院実習では病院到着後の処置しか見る機会がありませんが、救急隊の方々がしっかり最前線を守ってくださっているから救急医療が成り立っているのだということを実感した一日でした。
他職種への感謝を忘れず、協力しながら良い医者を目指したいものです。

 

*トリおんな*


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……という優等生的なコメントで締めましたが、実習中はいろいろと面白い出来事も。後編へ続きます(笑)

実習始め

 

年明けの実習が今週から始まりました。実習初日の朝一番にハリーコールでダッシュしたので、印象深い「実習始め」となりました。
(ハリーコールについてはこちら↓)

torionna.hatenablog.com

 

それにしても冬の早起きはキツいですね。新年だから気合を入れ直して……と思ったのですが、やはりキツいものはキツい。今ローテしているのは朝7時集合の科、私は実家生で通学に時間がかかるので、眠い目をこすりながら何とか毎朝4時半起きで頑張っています。とりあえず体力つけたい(切実)


今週もあと一日乗り切れば週末。頑張ろう。

*トリおんな*


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今年読んだ本を記録しようと思って『読書メーター』を始めてみました。読書量を可視化すると良いモチベーションになりますね。

読書メーター - あなたの読書量を記録・管理

2017年。

あけましておめでとうございます。

2017年、酉年ですね。私トリおんなは、いよいよ人生2回目のトシおんなとなりました。

 

元旦に祖母と電話で話していたのですが、

祖母「○○ちゃん(=私)は今年は年女だねぇ」

私「うん、そうだね。今年で24だもんね」

祖母「トリ年だから、羽ばたかなくちゃいけないね」

私「うん、がんばる。でもニワトリって実際そんなに飛べないよね(笑)」

祖母「あっはっは。ところであんた、いい人はいないの。ばあばちゃんが24の時はもう結婚してたけどねぇ」

私「う、うん。探しとくね。(60年前とは時代が違うわい)」

祖母「でもヘンな人選んだらいかん。ヘンな人から言い寄られたら、ちゃんと肘鉄しなくちゃ」

私「(おーっ、怖いー)」

 

そういうわけで、新年からちょっと天然な祖母の洗礼を受けた次第です。

 

さて、2017年は、私にとって学生生活締めくくりの年。今年の目標は3本柱です。

「体力アップ」

来たるべきハードな研修医生活に備えて、運動部に入っていない私もできる範囲で体を動かしたいもの。いまヨガスタジオには通っているのですが、キックボクシングなんかもやってみたいなぁ。

人間力アップ」

来たるべきハードな研修医生活に備えて、とにかく色々な人と話したり本を読んだりして、視野を広く持ちたい。

「生活力アップ」

来たるべきハードな研修医生活に備えて(しつこい)、パパッと作れるお手軽料理のレパートリーを増やしたい。

 

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(↑LINE友だちのパン田一郎君が作ってくれました。お酒を飲むときの必需品って何だろ、体力のこと?笑)

パン田一郎のLINE公式アカウント!|フロム・エー ナビ

 

これにプラスして、もちろん国試勉強とマッチングも頑張ります。

今年もトリおんなをよろしくお願いいたします。

*トリおんな*


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新年の断捨離ということで、家にあった古着や古本をブックオフに買い取ってもらいました。思いのほか高く売れてびっくり。新年からツイています。

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ありがとう、2016年

拝読している外科医さーたり先生のブログに、こんな記事が。

ameblo.jp

(さーたり先生のご著書の感想はこちら↓)

torionna.hatenablog.com

 

大学病院は外部の病院に比べてお給料が低いとは聞きますが、学生の指導はノーギャラなのですね。(当たり前と言えば当たり前ですが)
それでも5年生になってから、親身になって教えてくださる先生方に大勢出会えたのは幸せなことです。ありがたい限り。


私は今のところ内科か小児科か麻酔科に進みたいと考えているのですが(6年生ではもっと絞り込みたいものです)、志望ではない外科系の診療科にも尊敬できる素敵な先生が大勢いらっしゃって、実習で回ると
「外科もいいかも♪」
なんて思ってしまうのがなんとも悩ましいところ(笑)


病院の廊下ですれ違ったときなど、実習でお世話になった外科の先生に
「おう、頑張ってるね」
と声をかけていただくことがあり、「覚えてくださってるんだ!」とテンションが上がります。
私たち学生も、先生方のご厚意に応えるべくがんばらなくちゃ、と思います。


そういうわけで2016年もラスト1日。来年もがんばるぞ〜。


皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。


*トリおんな*


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芸は身を助く

年の瀬ですね。

 

ありがたいことに、この時期私たち5,6年生は医局の忘年会に呼んでいただけることがあります。

 

私もとある科からお呼びがかかり、忘年会に参加させていただいたのですが、驚いたのが「芸出し」のクオリティ。卒後10年目くらいまでの若手の先生方やナースの方々が渾身の芸(定番のPPAP恋ダンスに始まり、体を張った脱ぎ芸まで)を披露されていました。何でも、外科系の科だともっと激しい芸なのだとか……。

 

私は運動部に所属していないので(サークルには入っています)、医学部5年目でありながら、実は「芸出し」文化に触れるのがほぼ初めてでした。
しかしあと2年後にはきっと研修医として芸を披露しなければいけない状況になっているはずなので、あまり悠長なことは言っていられません。踊れない、歌えない、楽器弾けないのナイナイづくしなので、そのとき何の芸をしようか今から頭を悩ませています。(ハーモニカでも習おうかしら、とけっこう真剣に検討しています。笑)

 

*トリおんな*


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なぜか「ピアノ弾けそう」と言われることが多いので、いつも
「そうですね、楽器でできるのは、リコーダーくらいですね」
と返しています。楽器習ってればよかったなぁ。

 

英語はタイヘン

とある外科系の科のローテ中、朝カンファで実習班仲間の一人が英語のプレゼンをする様子を見学しました。

ただでさえ症例プレゼンは緊張するものなのに、加えて英語での発表を課されたということで、彼にとってはかなり苦行だったよう。(大勢の先生方から英語の発音をチェックされるのですもの、そりゃ緊張して当たり前です)

 

"This is a case of a 64-year-old male who was diagnosed with gastric cancer..."
(症例は64歳男性、胃がんと診断され……)

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冒頭から小さめの声量でおずおずとプレゼンを始めた彼に、先生方から容赦ない愛のツッコミが飛びます。

「おーい、学生さん、声ちっちゃいぞ!誰かマイク渡してあげて」

しかし、マイクを渡されて安心したのか、彼はその後さらに声のボリュームをダウン。さらに、緊張のあまりか、'hemoglobin' を「ふぇもぐろびりにん」なんて可愛らしく読み上げて、笑いを誘ってしまいます。

 

普段は飄々とゴーイングマイウェイ、何があってもどこ吹く風な彼がテンパっている姿は、実はかなりレア。
「マイク渡したらさらに声ちっちゃくなるんだもん、もう驚愕したわ~」
と、後で先生方にイジられていたのが、とても珍しい一幕でした。普段はクールな彼だけに、時々こんな弱み(?)を見せてくれると、人間味が感じられて何だかホッとします。愛すべき実習班仲間。

 

それにしても、やっぱり何だかんだ、日本に住んでいても英語は大事みたいです。私もいつか機会を見つけて医学英語を勉強しなきゃ。

*トリおんな*


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件の彼ですが、プレゼンの中で一番大きな声を出せていた場面がこちら。
”That's all!”
プレゼン終わりの一文。やっと終わったという安心感がにじみ出ています。
うん、めちゃ分かる。分かるよ、その気持ち。

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『ドクター・ハウス』にハマっています

最近、海外ドラマ『ドクター・ハウス』にハマっています。


『ドクター・ハウス』--ご存知の方も多いと思いますが、偏屈な医師グレゴリー・ハウスが、患者の不可解な症状を解き明かす医療ドラマ。NHKドクターG』のドラマ仕立て版、という感じです。(日本のドラマだといま放送されている『レディ・ダヴィンチの診断』や、少し前の『フラジャイル』に近いでしょうか)

診断は毎回難しいですが、純粋に面白いし、医学・英語のちょっとした勉強にもなって一石三鳥です。
DVDもお安く出ていますが(私もシーズン1は買いました)、じつはAmazon Primeのプライムビデオでも見られます。学生版のAmazon Studentだと年会費1900円(安い)で色々な映画やドラマが見放題になるので、とってもオススメですよ。

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*トリおんな*


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余談ながら、ハウスがシーズン1の最初の方で部下の若手女性ドクターに言った言葉。
Gorgeous women do not go to medical school. (美人は医学部になんか行かない)
……ハウス先生、どうも世の女子医学生に喧嘩を売ってるようです(笑)