2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧
実習中、毎日のように自分の不勉強を感じる出来事が続いています。 先日はこんな出来事がありました。 ある文献に、S. aureusという細菌名の記載がありました。 先生「はい、この'S'は何の略?」 私「(これは黄色ブドウ球菌だなぁ。学名何だったかな……?)ス……
小学校時代からの友人の一人に、看護師がいます。友人は専門学校卒なので、いま看護師2年目。私が研修医になる頃には4年目なので、医療の現場では先輩ということになります。そんな彼女と、先日ご飯に行きました。昔からかなり「天然」な彼女。看護師として…
『ファントム(上・下)』(スーザン・ケイ) 長期休暇中にミュージカル『オペラ座の怪人』をNYで観劇して以来、どっぷりとはまってしまいました。 この本は、そのタイトルロールである「怪人」の生涯を描いた物語。(ちなみにミュージカルの製作者とこの本の作…
大学によって程度に差こそあれど、医学生のなかには多浪、再入学の人が結構な割合でいます。私は現役で入ったのですが、同じ高校の「元・先輩」の方が同級生にも下の学年にも大勢。さらに、浪人や再入学ではなく留年というケースもあります。留年の結果、い…
オペ見学にまつわるエピソード、第3弾です。第2弾はこちら↓ torionna.hatenablog.com オペ中は衛生のため、見学の学生にも手術着・マスク・帽子の着用が義務付けられています。帽子は、「不織布で作られたシャワーキャップ」を思い浮かべていただくと、イメ…
『倒れるときは前のめり』(有川浩) 有川浩さんは、『図書館戦争』シリーズで出会って以来、私にとって大好きな作家さんの一人です。 torionna.hatenablog.com エネルギーのある物語展開に、息遣いまで感じ取れるような、生き生きと「キャラ立ち」した登場人…
5年生になると、周りの大半の人が2年後の国家試験に備えて「ビデオ講座」の視聴を始めます。(大学受験の「東◯衛生予備校」のようなものです)医学生向けのビデオ講座業界では「TECOM(テコム)」と「MEC(メック)」が二大巨頭。昨年度の終わり頃は、よく同級生と…
実習で各診療科を回っていると、「症例プレゼンテーション」を割り振られることがあります。これは、診療科の先生方が一堂に会するカンファレンスで、自分が受け持つ患者の情報や術後経過などを発表することです。 さて、先日私にとって初めてとなる「症例プ…
『満願』(米澤穂信) 山本周五郎賞など数々の賞を受賞した本作。ミステリーの短編集なのですが、どの短編も最後のどんでん返しが効いていて、一気読みしてしまいました。 内容です。(Amazonより) 人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。驚愕の…
『総合診療医 ドクターG』という、医学生で知らない人は(たぶん)いないNHKの番組があります。 www4.nhk.or.jp ドクターGはDoctor General、つまりあらゆる疾患を幅広く診ることのできる総合診療医のことを指します。Wikipediaには、以下のように記されていま…
私たちの大学では、5年生の1年間は座学は全くありません。そのため、実習班のメンバーとは毎日一緒に過ごしますが、一方でほとんど顔を合わせることのなくなった同級生もいます。「5年生になったら、会う約束をしないと友達と会えなくなるよ」とは先輩の言で…
公開中の映画『ちはやふる 上の句』を観に行ってきました。 「競技かるた」に青春をかける高校生の物語。 原作の漫画をまったく知らず、 特にお目当ての俳優さんがいるというわけでもなく、たまたま実習が早く終わったというただそれだけの理由でふらりと観…
オペ見学にまつわるエピソード第2弾です。第1弾はこちら↓ torionna.hatenablog.com オペ中に、先生方のPHSが鳴ることがあります。 術野(患者さんが横たわっている場所のすぐ近く)にいらっしゃる先生は、オペ中はPHSが鳴っても出ることができません。その…
『夜中の薔薇』(向田邦子) 私は時おり趣味で新聞にエッセイを投稿するのですが、文章を書くうえで、いつも目標としているのが向田邦子さんです。 向田さんの文章は、とにかく美しいのです。気取ったところのない、きわめて平易な文体なのに(だからこそ?)、…
各診療科の病棟を回っていると、先生方のお人柄を垣間見る機会がけっこうあります。 たとえば先日は、こんな出来事がありました。カンファの最中に着信音が鳴り、普段はコワモテの先生がポケットからPHSを取り出されました。何気なくそれを見ると…?見ると……
今回は「青春の一冊」について。 『図書館戦争』(有川浩) 大好きな『図書館戦争シリーズ』。 シリーズ一作目『図書館戦争』との出会いは、中学校の図書室でした。 私が中学生の頃、周りにうまく馴染めず悩んでいた時期がありました。 友人がいなかったわけで…
昨日の熊本の地震の報に接して、驚いています。熊本には複数の知人がいるので、とても身近なことに感じられます。被害が広がらないように願うばかりです。 そして、報道や自衛隊の方々の対応の早さには驚かされました。地震が起こった事実は変えられませんが…
ついに『イヤーノート』を購入しました! 『イヤーノート』というのは、言うなれば医学生の『広辞苑』のような存在。あらゆる疾患や薬剤が、この一冊のなかに網羅されています。 この『イヤーノート』は、国家試験対策用に毎年発行されるのですが、日進月歩…
『まどか26歳、研修医やってます!』(水谷緑) 普段マンガは読まないのですが、友人から勧められて読んでみました。女性研修医「まどか先生」の奮闘を描いたコミックエッセイです。 読み始めてビックリ、これは面白い! まだ医学生の私でも、「あ~、あるある…
昨日、TOEICを受検してきました。次回から試験形式が改まるとのことで、ならばその前にと「駆け込み受検」です。卒業後の初期研修先をどこの病院でするかについてはまだあまり考えていないのですが、病院によっては、英語力が高ければ就職に有利なところもあ…
普段はパンツよりもスカート派です。ブラウスにフレアスカートとか、ワンピースとか、フェミニンな服装が好みです。 唐突にいったい何だ、と思われたかもしれませんが…。そんな私のファッションが、最近危機に瀕しているのです。(大袈裟) というのも、実習中…
実習中、白衣の胸に燦然と輝く(?)実習用名札。 ちゃんと顔写真が載っているのですが…私たちの大学では、この顔写真の撮られ方がとにかく容赦ないのです。椅子に腰掛けた瞬間にパシャリ。 「はい、チーズ」の声かけなど、まったくありません。運転免許の写真…
もともと運動習慣があまりないうえ、春休み中に美味しいものを食べすぎたせいか、最近少し体重が増え気味です。 体重が増えたということは、その分おニクが増えたというわけで、気が付くと顔がかなり丸っこくなっていました。臨床実習中は髪をまとめる(=顔の…
ぼちぼち読書記録を付けていきたいと思います。『仮面病棟』(知念実希人) 現役医師の先生が書かれたということで、本屋さんの「話題書コーナー」で見かけて以来気になっていた一冊です。 (話が逸れますが、医師兼作家の先生は結構な数いらっしゃいます。海…
私たちの大学では、今週から5年生の臨床実習が始まっています。 実習のときは、3~4人の小さな班に分かれて、1~2週間ずつ各診療科をローテしていきます。(診療科によっては、この小さな班が2つ合体して一緒に実習することもあります) 大学によっては50音順…
こんにちは。「トリおんな」です。 とある地方の国立大学医学部医学科に在学しています。この4月より、晴れて5年生となりました。 6年間という長い学生生活のなか、5年生になって初めて臨床の現場に出ることができます。ようやく医師の「タマゴ」くらいにな…