英語はタイヘン
とある外科系の科のローテ中、朝カンファで実習班仲間の一人が英語のプレゼンをする様子を見学しました。
ただでさえ症例プレゼンは緊張するものなのに、加えて英語での発表を課されたということで、彼にとってはかなり苦行だったよう。(大勢の先生方から英語の発音をチェックされるのですもの、そりゃ緊張して当たり前です)
"This is a case of a 64-year-old male who was diagnosed with gastric cancer..."
(症例は64歳男性、胃がんと診断され……)
冒頭から小さめの声量でおずおずとプレゼンを始めた彼に、先生方から容赦ない愛のツッコミが飛びます。
「おーい、学生さん、声ちっちゃいぞ!誰かマイク渡してあげて」
しかし、マイクを渡されて安心したのか、彼はその後さらに声のボリュームをダウン。さらに、緊張のあまりか、'hemoglobin' を「ふぇもぐろびりにん」なんて可愛らしく読み上げて、笑いを誘ってしまいます。
普段は飄々とゴーイングマイウェイ、何があってもどこ吹く風な彼がテンパっている姿は、実はかなりレア。
「マイク渡したらさらに声ちっちゃくなるんだもん、もう驚愕したわ~」
と、後で先生方にイジられていたのが、とても珍しい一幕でした。普段はクールな彼だけに、時々こんな弱み(?)を見せてくれると、人間味が感じられて何だかホッとします。愛すべき実習班仲間。
それにしても、やっぱり何だかんだ、日本に住んでいても英語は大事みたいです。私もいつか機会を見つけて医学英語を勉強しなきゃ。
*トリおんな*
件の彼ですが、プレゼンの中で一番大きな声を出せていた場面がこちら。
”That's all!”
プレゼン終わりの一文。やっと終わったという安心感がにじみ出ています。
うん、めちゃ分かる。分かるよ、その気持ち。