虎の子の預金を下ろした話
卒業旅行の資金として、「虎の子」のお年玉預金を下ろすことにしました。
コツコツ貯めて、10年以上の間大切に温めてきた24万円。一番古い預入年月日は、なんと小学生の頃でした。
机の奥にしまい込んでいた通帳ケースには、通帳と一緒に何やら怪しげな黄色いメモ帳が。
開いてみると……
耳なし芳一みたいΣ(゚д゚lll)
……古い記憶を辿ってみると、「黄色が金運アップに効く」と何かの本で読んで黄色いメモ帳を探した記憶が、うっすらあるようなないような。
どれだけお金欲しかったの?と、小学校の頃の私に尋ねてみたいくらいです。(でももしかすると、この頃のほうが今よりも字は綺麗だったかもしれません。笑)
そして、いざ郵便局へ。
(利子、がっぽりついてるかな?)
窓口のお姉さんが計算してくださっている間じゅう、ドキドキワクワクする私。
気になる結果は……
じゃかじゃかじゃかじゃか、じゃーん!
¥246,308!
わお。¥6,308の利子。
トリ「利子、思ったより付いてるものなんですね〜」
窓口「ちょうど、金利が良いタイミングで預けられていたみたいですね。親御さんが貯めてくださっていたんですか?」
トリ「これは、お年玉をつかわずに貯めていたものなんです」
窓口「えー!こんなに長い間手を付けずにいたのは、すごいですね」
えっへん。
帰り道は、引ったくりに遭わないよう、忍者並みに前後左右をキョロキョロ。バッグを握る手にも自然と力が入りました。
こんなに多額の現金を持ち運ぶのは、もしかすると初めてかも。
ちゃんと利子が付いていたことだし、金運アップのおまじないはよく効いたようです。
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと75日☆
ニベアCMにモヤモヤする理由
電車の吊り広告で見かけた、NIVEAのこの宣伝文句。
「抱きしめてもらえるマシュマロ肌へ」
https://m.nivea.co.jp/campaigns/local/jp/Body_MarshmallowCare
……ただ、この宣伝文句を見てなぜかモヤモヤしてしまった私。(ややこしい性格なんです。笑)
モヤモヤの原因はどこにあるのか、ここ数日ずっと考えていたのですが、たぶん
動作の主体が「男性」だから
ではないかと。
これが
「抱きしめたくさせるマシュマロ肌へ」
とか
「誘惑するマシュマロ肌へ」
とかなら良いのです。動作の主体はあくまで、ニベアがユーザーとして想定しているであろう「女性」の側だから。
でも、「抱きしめて『もらえる』」だと、動作主は「男性」なわけです。
「抱きしめるかどうかを決めるのは男性で、CMの女の子は男性のお気に召すよう頑張る」
という構図に、違和感を覚えました。
この構図だと、男性の立場が「上」のように見えてしまうから。そして、女性の存在価値を「『女性みずから』がどういう行動をとるか」ではなく「『男性』に抱きしめて『もらえる』かどうか」という物差しで測っているから。
何だか、それってすごく前時代的です。人間の価値って、自分自身が決めるものなんじゃないの?他者(この場合は「男性」)にどう思われるかが価値を決めるの?
……私の考えすぎでしょうか。
でも、たぶんきっと、このコピーを考えたのはオラオラ系の男性の方なんじゃないかしら……と、しょうもないことを勝手に想像しています(笑)
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと76日☆
ヨガから学ぶ(?)神経診察
じつは私、ヨガ歴4年。
もともと運動全般がさほど得意ではなく、通知表は大抵「555553(←体育)555…」だったのですが、ヨガは勝ち負けがつかないので楽しく続けられるのかもしれません。
「立ち木のポーズ」というヨガポーズをご存じでしょうか。「the・ヨガ」といった感じの、片脚立ちするあのポーズです。
この間のヨガのレッスンにて。
ヨガの先生「はい、片脚を上げて〜。立ち木のポーズ」
トリ(楽勝、楽勝)
ヨガの先生「両手を空に向かって伸ばして〜」
トリ(よっとっと。うーん、まだイケる!)
ヨガの先生「では、余裕があれば、そっと瞼を閉じてください」
瞼を閉じると、途端によろめいてしまう私。
とっさに脳裏に浮かんだのは……Romberg(ロンベルグ)試験(ただし片脚立ちver)。私、「陽性」でした。
……あ、もちろんホンモノのロンベルグ試験は、両脚立ちで検査するものです。念のため、お間違いなきようお願いします(笑)
(※ロンベルグ試験は神経系の機能を診る診察法の一つで、位置覚の検査目的で行われます。以下、Wikipediaより引用)
ロンベルグ徴候が陽性であるとは、次の2点をどちらも満たすことをいう。
被験者は開眼していれば立てる。
被験者が閉眼すると倒れる。
そんなことをあれこれ考え始めてしまったので、どうにもヨガに身が入らなくなってしまった私でした。これも国試勉強が進んでいる証かしら。
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと77日☆
カメムシの大冒険
あるよく晴れた日のこと。
ふと見ると、まるでぼくを呼んでいるかのように、白い布が風にはためいていて……ほくは、その布を目がけて真っ直ぐに飛んでいったんだ。
(ああ、気持ちが良いなぁ)
布にとまってひと休み。そよ風を体に感じながら日向ぼっこしていると、突然、布の山に放り出された。
驚いたことに、これまで遠目に見るだけだったニンゲンの声が、ありえないほど近くから聞こえてくる。
(まずい!ニンゲンの領域に入ってしまった)
ニンゲンにはなるべく関わり合いになるな、と前に仲間たちが言っていた。どうやら、ニンゲンはぼくたちのことを嫌っているらしく、こちらが何もしていなくとも「クサい」だの「キタナい」だの罵詈雑言を浴びせてくる。関わるとロクなことがないらしい。
とにかくこの場から離れようと思ったぼくは、慌てて布の山から這って出た。
「ねぇ、カメムシがいるんだけど……どうしよう、ソウジキで吸い取っても大丈夫かな?」
(カメムシに、ソウジキ?何だそれ。聞いたことないぞ)
ぼくが不思議に思っていると、突然周りの空気が「ブォー」と乱れたんだ。
……気がつけば、暗闇の中だった。狭い空間で、周りは埃だらけ。空気が何だか淀んでいて、とても怖い。
ぼくは、無我夢中で6本の脚を動かし、ずっと先に見える小さな点のような灯りめがけて進んでいった。そして、長い長い旅路の末にようやく外に出ると、手近にあった白い壁にとまって、羽を休めることにした。
そして、夜が明けた。
「わー!壁にカメムシがとまってる!昨日吸い込んだのに、夜中に出てきたのかな?」
(まずい、見つかった!もしかして、カメムシってぼくのことなのか?)
「殺すのもかわいそうだから、ワリバシで掴んで外に出そう」
ぼくは逃げようとしたけど、疲れた脚と羽が言うことを聞かない。あっという間に2本の木の棒に挟まれて、身動きがとれなくなってしまった。
「あばよ、カメムシ」
高いところから放り出されたぼく。
あーっ!地面がどんどん迫ってくる!危ない!
間一髪で羽を広げたぼくは、ふわりと空中に舞い上がった。久しぶりに風を感じて、気持ちが解放感に満ちあふれる。
やっぱり、外の世界がいちばんだ。
———————————-
以上、この間の週末にわが家に迷い込んだ(と言うより、洗濯物と一緒に取り込んでしまった)カメムシの気持ちになって書いてみました。
……ラストは完全に想像です。
カメムシって、飛べるんです、よね⁈飛べなかったらただの残酷物語だから、願わくばあのカメムシ君には元気でいてほしいものです(笑)
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと79日☆
偉人の死にざま(と、卒試終了)
長い長い卒業試験が、ついに終了しましたー!いえ〜い。
ラストの科目は「感染症」でした。試験直前は、自習室にいるみんなで一生懸命に感染症のラストスパート。
「黄熱病ワクチンって、生ワクチンだよね?」
「うんうん。あ、黄熱病といえば、『野口英世の死因=黄熱病じゃない説』もあるんでしょ?」
「えー、嘘〜。そうなの?」
Google先生に尋ねてみよう、ということで、「野口英世 死因」で検索。Googleによると、やはり黄熱病で正しいようでした。
……が、そのとき、興味深いものを発見。
「へー、面白い!『野口英世 死因』で調べたら、他の偉人の死因もずらっと出てきたよ」
「『樋口一葉=結核』、『福沢諭吉=脳内出血』、『夏目漱石=消化性潰瘍』……昔はただの胃潰瘍でも死んでたんだね。PPIがあれば良かったのに」
さらにスワイプしていくと……
「ねーねー、こんなのまで死因に挙がってるよ!……『伊藤博文』」
一同「……『暗殺』!(笑)」
Googleって有能ですね。(感染症の試験には、伊藤博文はもちろん出ませんでしたが。笑)
そういうわけで、これから卒試明けの打ち上げに行ってまいります。
今日は思いきり飲むぞ〜。
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと80日☆
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それにしてもよく頑張った、私たち。
連載第9回「言霊のチカラ」
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【Vol.22】トリおんなの卒試勉強「言霊のチカラ」/便利でユニークなしおり
第9回「言霊のチカラ」
「あー、テストめっちゃ楽しい!三度のごはんよりも好き!」
「絶対受かる、間違いない!」
時々、同級生とこんなふうに言い合うことがあります。
え、もしかしてトリおんなってドMなの?と思ったそこのあなた。決してそういうわけではありません。
……卒業試験や国家試験の勉強はなにぶん長期戦なので、時には弱音を吐いてしまう人もいます。
「あー、もうテスト嫌だ!」
「ちゃんと受かるかなぁ、大丈夫かなぁ」
でもそんなことを言っても、何の解決にもなりません。むしろ不安な気持ちになるので、言うだけ損というもの。
「言霊(ことだま)の力ってあるから、ポジティブにいこうよ!」
かねてより私がそう言っていたところ、いつの間にか周りの皆も「実践」してくれるようになったのです。
しかし、うっかり私自身がネガティブワードを発してしまうことも。
「あー、模試の結果あまり良くなかった。なんかヘコむなぁ」
そんな時には、すかさず同級生からの愛あるツッコミが入ります。
「そんなこと言っちゃダメ!言霊の力って、本当にあるんだからねっ♪(←私の声マネで)」
ありがとう。友達って大事です。
さて。
そうやって乗り越えてきた1ヶ月半の卒業試験期間が、ついに終わりへと近づいてきました。
「あぁ、卒試すごく楽しい!終わってほしくないくらい!」
……ウソウソ。卒試は楽しかったですが、ちゃんと無事に終わってほしいところです(笑)
あともう一踏ん張り、がんばるぞ。
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと81日☆
裏切りの応酬⁈
私は今期の大河ドラマ『おんな城主直虎』の大ファンです。
同じく大河ファンのKちゃんと一緒に、自習室で大河トークで盛り上がることもしばしば。見た目だけでなく中身も格好良い戦国の男たちに、二人して痺れています。
つい2週間ほど前の日曜日も、
トリ「あっ、今日『直虎』あるから早く家に帰らなくちゃ」
Kちゃん「『直虎』めっちゃいいよね〜。私も今日は早く帰る!」
と、二人で固く誓い合って別れたのですが……。
後日聞いた話。
Sちゃん「そういえば、この間トリちゃんが『大河観るから』って早く帰った日、Kちゃん結局遅くまで自習室に残ってたよ〜(笑)」
Σ(゚д゚lll)
Kちゃん、さてはおぬし、謀ったな。
やはり、武田の間者であったか……(もちろん違います)
さて。
昨日も日曜日、ということはつまり、大河ドラマの放送日でした。
トリ「Kちゃん、今日は大河観る?試験前だけど」
Kちゃん「観ようかなー!」
トリ「ホントかなぁ?怪しい〜。Kちゃんこの前裏切ったもの」
Kちゃん「ホントホント。今日は大事な回だから、見逃せない」
……Kちゃん、ごめん。
試験の準備が間に合わなくて、ワタクシ昨日は結局録画にしたの。戦国時代もかくやの、裏切りの応酬です(笑)
そういうわけで、今から家に帰って録画していた大河を観るのが楽しみです。
卒業試験も残り1科目。大河でパワーチャージして、頑張ろう。
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと82日☆
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おまけ: 大河好きにしか伝わらない話。
Kちゃんは、高橋一生演じる「政次」推しなのだとか。
たしかに政次の格好良さは言わずもがなですが、敢えて私は矢本悠馬演じる「之の字」推しなのです。