トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

【勉強記録】ゴボウ抜き…なるか⁈

自分のモチベーション維持のため、勝手に進捗報告します。

QB online

2017/08/08 2089位

2017/08/16 1713位

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1週間で376名の方々をゴボウ抜き、イェーイ(笑)

 

分かっています、「QB onlineの順位≠実力」であることは。


ですが、やはり中学受験以来このかた順位表を気にする生活を続けてきた身。習い性で、順位が上がると無条件に嬉しいのです(笑)

夏休み終了まで残り2週間弱、目指せ3ケタ!

 

*トリおんな*

 

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この日本のどこかには、1位の方もいらっしゃるわけですが……5763人から追いかけ「られる」と考えたら、ものすごいプレッシャーですね。
つくづく、わたしは追いかける側でよかった(笑)

最近、必修問題のコツがようやく分かりかけてきました。

連載第2回「スクラブよもやま話」

メルマガ「KOKUTAI ONLINE」での連載第2回が、本日配信となりました。

 

☆メルマガの他の記事も読みたいよという方はこちら↓

【Vol.08】スクラブよもやま話/Let's キムワイプ卓球!

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第2回「スクラブよもやま話」

 

まだまだ夏真っ盛りですが、店頭には秋物の服が並ぶようになりました。

皆さま、バーゲンではお目当ての服をゲットできましたか?

 

私はこの夏、セットアップ(上下揃いの洋服)を買おう!と心に決めていました。

軽やかな素材のセットアップをサラッと着こなす雑誌のモデルさん達は、何だか大人の女性のオーラを醸し出していて、とても素敵なのです。

 

前から目をつけていたセットアップが値下げされているのを見つけ、いざ試着室へ。

ところが、鏡を見ると妙な既視感に襲われました。

 

「……スクラブ?」

そう、よく考えてみると、スクラブもセットアップも、上下同じ素材で作られている点は共通しているのです。

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黒やネイビーのセットアップだと、なおさらスクラブ感が増すようです。

「うーん。なんか病院ぽい」

そういうわけで、今回は泣く泣く購入を見送ることに。ファッションって難しい。

 

*トリおんな*

 

余談ですが、医療着としてのスクラブは、年配の患者さんにはあまり馴染みがないようで……。

研修医の先輩が白衣を羽織っていたところ、隣のスクラブを着た指導医の先生よりも格上に見られたそうです。

……スクラブ、動きやすくて好きなんだけどなぁ。

 

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torionna.hatenablog.com

 

修行の道はどの世界にも

美容室に行きました。

シャンプー中、美容師さんから話しかけられます。

 

美「トリさん、普段トリートメントって使われてます?」
トリ「(ヘアケア製品の売り込みかぁ……サロン専売品は値が張るから、やんわり断らなきゃ……)はい、いちおう」
美「おっ、良かった!それなら、僕のとっておきの知識を伝授しますよ!!」
トリ「えっ、何ですか?」
美「トリートメントをつける時は、手で揉み込むだけじゃなくて、目の粗いクシで梳かすと満遍なく髪に浸透するんです(ややドヤ顔)」
トリ「へー!今度試してみますね」
美「お高いヘアケア剤に変えるより、まずは普段のケア方法から見直すほうが、だんぜん効果がありますよ」

 

……強引な売り込みかなと疑ってごめんなさい。めちゃくちゃいい人でした。

 

トリ「詳しいですね!さすがプロ」
美「僕、ヘアケアマイスターの資格持ってるんで」
トリ「何ですか?そのマイスターっていうのは」
美「国家資格とかまた違うんですけど、美容師はステップアップのために働き始めてからも色々と資格を取る人が多いんですよ」

 

……医者の世界でも、医師免許がゴールというわけではなく、学位やら専門医やら、ステップアップに次ぐステップアップが続きます。どの世界においても、勉強の大切さは変わらないようです。

 

*トリおんな*

 

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完全に余談ですが。
シャンプー中って、顔に小さな四角い白い布を掛けられますよね。若い美容師さんだと、途中であの布が少しずり落ちることがあります。
(んー、いま目を開けると美容師さんとバッチリ目が合うだろうし、気まずいなぁ。早く気づいてくれないかなぁ)
と思いながら薄目で乗り切るときの、あのなんとも言えない居心地の悪さ、経験したことがあるのはきっと私だけではありません……よね?笑

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祭りだ!ヤッホイ

実習で担当した患者さんとの接し方は人それぞれ。
患者さんとの世間話を楽しむ学生もいれば、最低限の身体所見を取ったら終わり、という学生もいます。

 

私の実習スタンスはどちらかといえば前者。
これは、患者さんのためというよりは私自身のため。患者さんとの世間話から、思わぬ新発見をすることがあるのです。

 

夏休みに入る前、70代男性(Kさんとします)を担当しました。
Kさんは「敵を倒すには、まずは相手を知らなければ」と、自身の病気についての本を付箋でいっぱいにするような、エネルギッシュな方。入院中で不自由なことも多かったでしょうに、背筋のシャンと伸びた姿からは、その辛さが透けることはありませんでした。

 

長年、地域のお祭りの実行委員を務めてきたKさん。
「今の社会は、とにかく同世代どうしでつるみがち。トリちゃんみたいな若者にとっちゃあ、身近な年寄りなんて、自分のじじばばくらいだろ」
「祭りの良さっていうのは、他の世代と交流を持てるところでね。確かに若者にとっちゃあ厳しい規律なんかもあるけど、それを通して成長するんだ」

私は20年以上同じ県に住んでいながら、幼少時に親に連れられて行って以来、Kさんの言うお祭りに行ったことが一度もありませんでした。しかし、Kさんの話を聞いて無性に行きたくなったので、友人を誘ってまだ暗いうちに起き出して見に行ってみたのです。

 

……驚きました。
勇壮な太鼓が、掛け声が、直に響いてくるのです。これまで見に行かずに、本当に勿体無いことをしたなぁと心から思いました。

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翌週、Kさんにお祭りの写真を見せたところ、たいそう喜んでくださいました。
「そうそう、これよ!本当の祭りっていうもんは」

 

患者さんの多くは人生の大先輩ですから、話すと世界が広がります。

Kさんがしっかり病気を治して、来年はまたお祭りで勇姿を見せてくれるよう祈っています。

 

*トリおんな*

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勉強記録

久しぶりに勉強の記録です。

ただいま夏休み1週目。夏休み中に
・TECOM「必修の罠」受講終了
・QB online 1周目問題終了
がひとまずの目標です。

マイナーは聴く時間がなさそうなのでQB演習しながら実地で覚える予定。夏休み終わって余裕があれば聴くかも。

 

2017/08/08時点でQB onlineの順位がこちら↓

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夏休み終了までに何とか3ケタ台に持ち込みたい。

 

6年生の皆さま一緒に頑張りましょう!

*トリおんな*

 

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空気なんてSiriません

私は実家暮らしなのですが、昨日急に母が素っ頓狂な声をあげました。

 

母「あれっ、知らないうちにパパに電話かけちゃってる〜!なんで?」

 

我が家は皆iPhoneユーザー。

 

トリ「ママ、それ、気づかないうちにSiriに変なこと言ったんじゃないの?」
母「え、Siriに?」
トリ「そうそう。『Hey Siri. パパに電話して』とかさ」

 

すると、離れた場所に置いていた私のiPhoneから不穏な声が聞こえてきました。

 

Siri「『パパ』、さんに電話します。プルルルルル〜」
トリ「わー、待って待って!(慌てて通話を切る)」
母「すごーい、Siriってあのくらいの声でも拾えちゃうのね」
トリ「あー、びっくりした!……Hey Siri. 空気読んでよ!


Siri「空気(くうき)とは、地球の大気圏の最下層を構成している気体で、人類が暮らしている中で身の回りにあるものをいう……」

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Wikipedia丸々コピペやないかーい!(笑)

空気 - Wikipedia

 


遅ればせながら、現代の技術の凄さを感じたトリおんなでした。

 

*トリおんな*

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もし、

Hey Siri. この患者さんの病名は?

で診断できる世界が来てしまったら、医者は用無し?どうしよう。

 

【映画】君の膵臓をたべたい…を、マジメに考えてみた

医療ドラマを素直に楽しめなくなる、というのは「医療関係者あるある」ですね。


「山Pとかガッキーとかみたいな美男美女ばかりって、どこの病院〜?!」
というのは、華やかでナンボな映像の世界に対して禁断のツッコミですが(と言いつつ、コードブルー大好きなのです笑)、

「その胸骨圧迫、ちょっと浅くなーい?」
なんて、医療的な事柄に対してはテレビの前でついつい要らぬ茶々を入れてしまいます。
(……学生の私でさえこうなのですから、キャリアを積まれた先生方にとっては、ドラマ等で「あれれ?」と引っかかることはもっとずっと多いことと思います)


そんな私ですが、先日、映画『君の膵臓をたべたい』=キミスイを観に行きました。

 

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まずはキャストの方々の熱演に拍手。主演二人のピュアな透明感に、高校生時代の甘酸っぱい気持ち(笑)が蘇りました。
大河ドラマで「之の字」君を好演中の役者さんが高校生役でいい味出していらして、個人的にはそこもツボでした。癒しの「ガム、食べる?」少年。

 

……ただ、最後まで残る一つの疑問。

ヒロイン・咲良ちゃんのあの膵臓の病気は、いったい「何」なのでしょう?
(原作を読んだときにも同じ疑問が湧いてしまい、はいここが泣きどころですよ、というところなのに涙が引っ込んだ記憶が。笑

原作を読んだ際の感想は、こちらの過去記事↓に書いています)

 

torionna.hatenablog.com

 

 

フィクションの世界に対してこんなツッコミを入れるのは、野暮ですよね。分かってます。
映画を観に行った連れも、「アラ探しする余裕なんてなかった、号泣した」と言っていましたもの。
でも、悲しいかなこれも医学生の性。どうしようもなく気になってしまって、素直に泣けなかったのです。

 

そういうわけで、いろいろ考えてみた内容をこの記事の一番下↓のほうにおまけで書いてみましたので、よろしければご覧ください。
(ちなみに、医大生トップブロガー・たきい君が昨年、私よりよほどしっかりした考察を記事にされていますよ。

【キミスイ】「君の膵臓をたべたい」ヒロインがもつ膵疾患の鑑別を考えてみた - 医大生・たきいです。

今回改めて私も考察するにあたっては、こちらの記事↑は読み返さずに考えてみました)

 

結論から申し上げると、いろいろ検討してみましたが、今の私の知識量では納得いく答えに辿り着くことができませんでした。残念。
しかし、医学部の同級生の友人たちとこの件に関してああでもないこうでもないといろいろ議論したのは、純粋に楽しかったです。

 

医師兼作家の先生方の書かれた「難病もの」って、意外と少ない気がします。(普段、綺麗事だけでは済まない生身の患者さんと接しているからでしょうか)
「良い小説」が必ずしも現実に即していなければならないというわけではありませんが、医療的な考証がしっかりした難病ものも、ぜひ読んでみたいなぁと思います。

 

*トリおんな*

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※2017/08/04追記

たきい君もちょうど同じタイミングで観に行っていたのだそう。タイミングぴったり。

「君の膵臓を食べたい」を観て - 医大生・たきいです。


【おまけ: キミスイの診断について、トリおんなの考察】
・膵癌?
→一般の方が「膵臓の病気」ときいて真っ先に思い浮かべるのが膵癌ではないでしょうか。映画の中ではインスリン自己注射キットや血糖測定値を持ち歩いていたので、膵癌によって膵機能が落ちてインスリンを分泌できなくなり、急速に糖尿病症状が進行した、という設定なら合うかと。
ただご存知の通り、膵癌の好発年齢はもっとずっと上(60代以上がほとんど)。飲酒や喫煙といったリスク因子もない(ですよね?笑)弱冠17歳の咲良ちゃんが仮に膵癌だとすれば、相当レア。学会発表ものではないでしょうか。
映画では症状の進行が「ものが食べられなくなった」という主訴で表されていたのですが、少なくとも見た目からは黄疸も体重減少も窺えず、極めて健康的。お肌つやっつやでとってもキュート。うーーーむ。

 

・神経内分泌腫瘍?(スティーブ・ジョブズの死因になった病気として有名ですね)
→膵癌と同じく。好発年齢の観点からは、あまり妥当ではなさそう。
ただ、グルカゴノーマだったらインスリンを持ち歩いているというエピソードの説明はつく……のかな?

 

・若年発症(17かそこらで、「あと1年もたないかも」と言われている)なので、何か遺伝的素因のある疾患?

→でも劇中で両親はピンピンしていたから、家族歴はなさそう。von Hippel-Lindau病は常染色体優性遺伝だからこれで除外されるし、そもそもvon Hippel-Lindau病はそれほど生命予後が悪いとも思えないし。

→IgG4関連疾患による自己免疫性膵炎?それにしても好発年齢はもっと上だからあまり合わないし、そもそも「1年以内で死んじゃう」ような病気ではない。

 

以上です。これは難問。


……あともう一つ物申すとすれば、これだけ「膵臓」ネタで引っ張っておきながらあのラストにする必然性はあったのか、私にはそこはイマイチわかりませんでした(笑)

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