トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

やっちまったよ、生肉事件

昨日まで、大学の友人との卒業旅行でオーストラリアに行っていました。

 

シドニーでちょっと背伸びしてオシャレなお店に入ってみた私たち。店員さんから“Hey ladies!”と「レディ扱い」してもらい、お酒も入って、何だかルンルンな気分に。

 

「何かお肉も食べたいね〜」
「せっかくオーストラリアにいるんだから、牛肉にしようよ!オージービーフ!」

メニューを見てみると、‘beef tartare steak’なる料理を発見。

「これ牛肉料理みたいだよ」
ビーフ……ステーキ……真ん中の‘tartare'って何だろうね?」
「‘tartare'……もしかして『タルタル』じゃない?」
「そっかぁー!タルタルソース添えの牛肉のステーキってことだね、きっと」

 

ところが、いざテーブルに届いた料理は、想像していたのとはだいぶ違う見た目でした。お店のムーディーな薄暗い照明の下では、ドライカレーのようにも見えます。

f:id:torionna:20180302003505j:plain「へー、これホントに‘beef tartare steak’?」

皆で一皿を分け合って食べてみることに。初めて食べる味で、とてもとても美味しかったです。
……でも、後でネット検索して判明しました。タルタルステーキ」って、これ生肉料理だよー!

タルタルステーキ
生の牛肉または馬肉を、粗いみじん切りにし、オリーブオイル、食塩、コショウで味付けし、タマネギ、ニンニク、ケッパー、ピクルスのみじん切りなどの薬味と卵黄を添えた料理。
(Wikipediaより)

 いわば「洋食版ユッケ」のようなものだそうです。

 

生肉料理なら、メニューにはっきり’raw meat’って書いておいてよー!
「注文前にググっておけば良かった」と言っても、すでに生肉はわが胃袋の中。旅行の終盤は、O-157カンピロバクターが怖くて、時限爆弾を抱えたような気分で過ごしました(大げさ)

……そして不安は的中し、じつは帰国後2日目の今日、見事にお腹を下してしまいました。熱がないのが不幸中の幸いです。
一緒に食べたメンバーに尋ねてみると、発症したのはどうやら私だけの様子。皆が無事で良かったけれど、なんで私だけ⁈くぅ〜。

 

タルタルステーキ」、もう一生忘れません!

 

*トリおんな*

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KOKUTAI FREE 発行されました!

南半球からこんにちは!
卒業旅行真っ只中のトリおんなです。

 

先日のブログでお知らせした、医学生向けフリーペーパー『KOKUTAI FREE (No.7)』が発行されました!
医学生だけでなくどなたでも、下のリンク↓から電子版をお読みいただけます。(アプリのダウンロードなど不要の親切設計です^ ^)

電子版URL https://r.binb.jp/epm/e1_71198_23022018153202
がんばって書いたので、たくさんの方に読んでいただけると、喜んで小躍りしちゃいます。うふふ。

 

《トリおんな掲載ページ》
p.15
「112回受験生に聞いた!私が使った教材一覧」
→勉強法について掲載していただきました。(私なんかので良かったのかなぁ?!と思いながら……笑)
p.46〜48
「トリおんなの国試までの100日間」
→国試直前の100日間を、絵日記式にゆる〜くレポートしています。自己紹介ページやコラムもあって、楽しいページに仕上がりました。(担当のイトウさんありがとうございました!)

「トリおんなの国試までの100日間」は、こんな感じ↓のページです。電子版のページへ飛んでいただくと、より鮮明な画像でご覧いただけます。

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他にも読みごたえのある記事がたくさん載っていますので、ぜひ。

電子版URL https://r.binb.jp/epm/e1_71198_23022018153202


《KOKUTAI FREE掲載のコラムはこちら》
国試を終えて......

ついに!6年間の大学生活が終わりを迎えようとしています。医学部に入学したのはまるで昨日のことのようですが (←24歳にもなってあつかましいぞ )、一方で、座学に実習、サークルにアルバイト......と、なかなかギュッと詰まった時間だったようにも思います。

大学生活における最大のイベントにして最後の関門が、医師国家試験でした。受験者の9割が受かる試験とは言え、やはり「合格」と「不合格」がシビアに線引きされる世界です。国試がまだまだ遠い存在だった低学年の頃は、先輩方を「がんばってくださいね〜」と軽めのノリで送り出してきましたが、いざ自分の番になってみると、成績にも気持ちにも浮き沈みがあり、 かなりメンタルにくる経験でした。

そんななか心の支えとなったのが、ともに頑張る同級生の存在です。自習室や SNS 上で励まし合ったり、 お互いに問題を出したりすることで、机に向かうばかりのインドア生活(笑)のなかにも楽しみを見つけることができました。

この文章をお読みくださっている後輩の皆さんは、「学生時代の友達は大切にするといいよ」と、一度は言われたことがあるのではないでしょうか。志を同じくする友は、きっと (将来のコンサル先としても! ) 一生の財産。これから国試に臨む方はぜひ、そんな良き仲間たちと一緒に楽しみながら乗り切ってほしいなと思います。ファイト!

最後になりますが、同級生の一人が以前こんなことを言っていました。「国試の勉強は机上のものだけど、その先に『生身の患者さん』がいることは忘れないようにしなくちゃね」
...... 4月からは私も医師として、今まで教科書で学んできた知識をしっかり現場で生かさなければいけません。採血ニガテだし、エコー下手だし、きっとたくさん怒られると思うけれど......頑張って、周りに恩返しのできるような素敵なお医者さんを目指すぞ〜。

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*トリおんな*

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今回のKOKUTAI FREEへの掲載は、じつは「憧れの女性医師ブロガー・さーたり先生やデルぽん先生と同じ号に載ってる!」という点でも、とても嬉しいできごとでした。最近ツイてるなぁ〜。

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(さーたり先生のご著書を2冊とも持ってるんです、私)

【映画】グレイテスト・ショーマン

国試の後2本目の映画は『グレイテスト・ショーマン』でした。

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サーカスの興行主として成功を収めた男(実在の人物)の物語。「ヒュージャックマン主演」+「ミュージカル映画」という私の大好きな2つの要素が揃っている映画、これを見逃す手はない!……ということで、いそいそと劇場に出かけてまいりました。


※以下、若干ネタバレの可能性があるので、これからご覧になる方はご注意を※

 

 

劇中の音楽は『ララランド』と同じ作曲者なのだそう。『ララランド』と同じく、オープニングからさっそく気持ちが高まります。

torionna.hatenablog.com

 

最初のショットは薄暗がりのなか佇むヒュージャックマンのシルエット。呟くように歌い出し、そこから一気に色彩溢れるサーカスの世界が展開していきます。ミュージカルファンの血が騒ぐ〜!

 

『ララランド』や『レミゼラブル』を超えるミュージカル映画、という触れ込みだったので、かなり期待値のハードルを上げて観に行ったのですが……うーん。確かに良い映画ではありましたが、個人的には『レミゼ』のほうが好きでした。

 

ストーリーに少しモヤモヤするのです。

 

この映画のテーマの一つが「多様性を認めよう」ということ。
髭の生えた女性や、有色人種の空中ブランコ乗り、極端に低身長の若者など、変人奇人と見られていた人々を表舞台に上げて「ショー(=サーカス)」を作ろう、というのが主人公ヒュージャックマンの目の付けどころ。言ってみればこういった人々を面白おかしくデフォルメして「見世物」にしているわけです(ヒュー本人も劇中で「楽しく嘘を付くのが僕の仕事」と言っており、それは自覚している)。でも、パフォーマー達は、陽の当たらない場所でひっそりと生きていた境遇から引っ張り出してくれた、ということで主人公に感謝します。

しかし、一度ショーが成功すると、主人公は今度は「上流階級にもウケるような正統派の演目をやりたい」と欲を出してしまいます。
そして、世間的にはいわば「イロモノ」であるパフォーマー達を、意識してかせずにか、しだいに対等の友人ではなく金稼ぎの道具と見るように。(この時、除け者にされたパフォーマー達が力強く歌う「This is me」は名曲!)

ダークサイドに堕ちた主人公は、当然この後挫折を経験することになります。すべてを失ったドン底から、一度は邪険にしたパフォーマー達の助けを借りて這い上がっていくわけですが……
あれ?主人公、結局謝ってなくない?(°▽°)笑

 

周りが勝手に助けてくれたおかげで、なぜだか八方丸くおさまったけれど、あれはきちんと謝ったほうが良かったんじゃないかなぁ。
レミゼ』では根っからの善人を演じていたヒュージャックマンだけに、今回の『グレイテスト・ショーマン』のなかで世俗にまみれていく姿には少しモヤモヤ。これが現実社会というものかぁ。

 

でも、サーカスのシーンは圧巻でした。特に空中ブランコのパフォーマンスは大迫力。
ゼンデイヤとザックエフロンという、ディズニーチャンネル出身スター同士の共演は見ごたえがありました。特にゼンデイヤ、『スパイダーマン ホームカミング』とは打って変わり、ボディコンシャスな衣装を着こなしていて色っぽかったです。女優さんってスゴイ。

 

この映画を、劇場の大きなスクリーンで見られて良かったです。


次は何を観に行こうかな〜。

 

*トリおんな*

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ただいま、卒業旅行のトランジットの待ち時間。ブログの更新がちょうど良い時間つぶしになります。

【映画】ブラックパンサー

先日、映画『ブラックパンサー』の試写会へ行ってきました。

 

ブラックパンサー』とは:
マーベル初の黒人ヒーローを主人公にしたアメコミ映画。アフリカ大陸に隠された超文明国の若き王様が、特殊能力とスーツを身につけてヒーロー「ブラックパンサー」として悪と戦う……という映画です。

 

気になっていた映画だったので、公開前の試写会に当選してラッキーでした。

 

会場に着くと、ブラックパンサースパイダーマンがお出迎え。
トリ「(わー、粋なおもてなし〜!)写真撮ってもらっていいですか?」
ブ&ス「どうぞどうぞ!」

めちゃくちゃ日本語が上手な(笑)アメコミヒーロー達。決めポーズもばっちりです。

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トリ「ありがとうございました〜!」

自分の座席に着き、上映開始を待っていたところ、おやおや?先ほどのヒーロー達が映画館に入ってきたのです。二人が座ったのは、なんと私の座席の真ん前。

 

主催者側の計らいかと思いきや、コスプレしたお客さんだったという、まさか過ぎるオチでした(°▽°)

 

食い入るようにスクリーンを見つめるヒーロー達、後ろから見ると、何だか微笑ましい光景でした。(上映開始後は、マスクのみスポッと脱いでいたようです。笑) 

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そして、肝心の映画。とても良かったです!

アフリカの文化(民族衣装だとか、独特のドラムの音が入った音楽だとか)をベースにした近未来的な世界観が、他のアメコミ映画では見られない独特な雰囲気を醸し出していました。
時代の流れを汲んでか、主人公ブラックパンサーの脇を固める味方キャラ(元恋人のスパイ、最強の女戦士、天才科学者でもある妹)が全員女性なのも、新鮮な感じ。女性戦士の槍のアクション、とても格好良かったです。あのキュッと引き締まったヒップライン、憧れるなぁ(°▽°)

数少ない白人キャストとして、マーティン・フリーマン(『ホビット』三部作/ ビルボ役)やアンディ・サーキス(『ロードオブザリング』『ホビット』三部作/ ゴラム役)が出演していたのですが、『ホビット』のなぞなぞシーンを思い出して何だか懐かしかったです。

 

春休みはいっぱい映画を観るぞ〜!

*トリおんな* 

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そして今日から私は、卒業旅行で南半球に来ています。ツアーの集合待ちの隙間時間に、ちょこまかとブログを更新中。
こっちも、めいっぱい楽しむぞ〜!

『KOKUTAI FREE』掲載予告!

嬉しいご報告。

……じつは、もうすぐ発行される医学生向けフリーペーパー『KOKUTAI FREE(No.7)』に寄稿させていただいています!!なんと、たっぷり3ページも。

KOKUTAI FREE(医学生向けフリーペーパー) | 医学教育出版社

 

題して
「トリおんなの国試までの100日間」

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 タイトル部分だけ「ちょい見せ」しちゃいます。いい感じでしょう?

 

以前メルマガ『KOKUTAI ONLINE』で連載させていただいていた医学教育出版社さんとのご縁で、今回のお話をいただきました。(メルマガ連載のバックナンバーはこちら↓から)

torionna.hatenablog.com

 
リアル6年生である私トリおんなの国試までの日々を、写真を交えながら実録レポしました。担当のイトウさんが、とても楽しいページに仕上げてくださっています。

国試後の数日間で書き上げた、出来立てほやほやのコラムも載っています。ふふふ。


KOKUTAI FREE(医学生向けフリーペーパー)
電子版発行日: 2月26日(月)
紙版(冊子)発行日: 3月7日(水)

電子版は、どなたでもオンラインでお読みいただけます。紙版は、医学生の方は国試対策室や大学図書館などで入手できると思います。

 

発行された折には、また改めてブログ上でお知らせします。ぜひぜひ、よろしくお願いします。

*トリおんな*

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果たして、このラフ(下書き)からどんなページが仕上がったのか……お楽しみに。

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【国試レポ③】トリ流の勝負服

国試レポその3。
最後の国試レポとなる今回は、トリおんな流「国試ファッション(笑)」をご紹介します。

 

体感温度に応じて調節ができるよう、脱ぎ着しやすいトップス。(ブラウスの上に羽織りもの)
・試験時間中にトイレに立ってもOKなように、ハンカチを入れられるポケットの付いたスカート。(男性諸君には分かりづらいかと思いますが、女性の服にはポケットが付いていないものが多いのです)

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さらに……
・視界に髪の毛が入るとイマイチ集中しづらいので、髪型はポニーテールで気合いを入れる!

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こちら、実は大学受験でも使用したシュシュ(髪留め)なのです。お守り代わりにと、じつに6年ぶりに引っ張り出してきました。合格の験担ぎは大切!

 

*トリおんな*

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【国試レポ②】試験会場の謎ルール

国試レポその2です。 知っているとちょっと得をする(かもしれない)、国試会場ならではの謎ルールまとめ。

 

【謎ルール①】

A〜Fそれぞれのブロックの開始前には、試験監督の方が受験者一人一人の顔を見て回り、予め提出している写真と照合します。(替え玉受験を防ぐため)
監督員の爽やか系お兄さんに顔をガン見されるのが、2日間、試験開始前のルーティンでした。いやん、そんなに見つめられると照れちゃう(//∇//)笑

 

「マスクをしている方は外し、『内側を上にして』机の上に置いてください」
マスクを外すのはもちろん顔をはっきり見せるためですが、もう一つ、内側にカンニング道具を仕込んでいないかどうかを確認するという目的もあるようです。
……マスクの内側って、大したものは入らない気がするんだけどなぁ。4次元マスクかよ(°▽°)笑

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【謎ルール②】

防寒用の膝掛けは使用OK。
でも、座布団は事前の申請がない限りNGでした。コートや膝掛けをお尻の下に敷くのも、「座布団」と見なされるらしくNG。
……お尻の「上」か「下」かは、大きな違いのようです。試験会場の椅子、硬かったなぁ(°▽°)

 

【謎ルール③】

試験中机の上に出して良いのは「HBの鉛筆」「プラスチック消しゴム」「定規」のみ。噂によると、同じ「定規」でも、折りたたみ式の定規は事前申請が必要らしいです。
……フクザツすぎる(°▽°)


以上、トリおんなが選んだ「国試会場の謎ルール」ベスト3でした!
第113回以降はまた細かいルールが変わるかもしれませんので、後輩の皆さんはよく確認したうえで試験に臨むことをオススメしまーす。

 

*トリおんな*

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