トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

【映画】グレイテスト・ショーマン

国試の後2本目の映画は『グレイテスト・ショーマン』でした。

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サーカスの興行主として成功を収めた男(実在の人物)の物語。「ヒュージャックマン主演」+「ミュージカル映画」という私の大好きな2つの要素が揃っている映画、これを見逃す手はない!……ということで、いそいそと劇場に出かけてまいりました。


※以下、若干ネタバレの可能性があるので、これからご覧になる方はご注意を※

 

 

劇中の音楽は『ララランド』と同じ作曲者なのだそう。『ララランド』と同じく、オープニングからさっそく気持ちが高まります。

torionna.hatenablog.com

 

最初のショットは薄暗がりのなか佇むヒュージャックマンのシルエット。呟くように歌い出し、そこから一気に色彩溢れるサーカスの世界が展開していきます。ミュージカルファンの血が騒ぐ〜!

 

『ララランド』や『レミゼラブル』を超えるミュージカル映画、という触れ込みだったので、かなり期待値のハードルを上げて観に行ったのですが……うーん。確かに良い映画ではありましたが、個人的には『レミゼ』のほうが好きでした。

 

ストーリーに少しモヤモヤするのです。

 

この映画のテーマの一つが「多様性を認めよう」ということ。
髭の生えた女性や、有色人種の空中ブランコ乗り、極端に低身長の若者など、変人奇人と見られていた人々を表舞台に上げて「ショー(=サーカス)」を作ろう、というのが主人公ヒュージャックマンの目の付けどころ。言ってみればこういった人々を面白おかしくデフォルメして「見世物」にしているわけです(ヒュー本人も劇中で「楽しく嘘を付くのが僕の仕事」と言っており、それは自覚している)。でも、パフォーマー達は、陽の当たらない場所でひっそりと生きていた境遇から引っ張り出してくれた、ということで主人公に感謝します。

しかし、一度ショーが成功すると、主人公は今度は「上流階級にもウケるような正統派の演目をやりたい」と欲を出してしまいます。
そして、世間的にはいわば「イロモノ」であるパフォーマー達を、意識してかせずにか、しだいに対等の友人ではなく金稼ぎの道具と見るように。(この時、除け者にされたパフォーマー達が力強く歌う「This is me」は名曲!)

ダークサイドに堕ちた主人公は、当然この後挫折を経験することになります。すべてを失ったドン底から、一度は邪険にしたパフォーマー達の助けを借りて這い上がっていくわけですが……
あれ?主人公、結局謝ってなくない?(°▽°)笑

 

周りが勝手に助けてくれたおかげで、なぜだか八方丸くおさまったけれど、あれはきちんと謝ったほうが良かったんじゃないかなぁ。
レミゼ』では根っからの善人を演じていたヒュージャックマンだけに、今回の『グレイテスト・ショーマン』のなかで世俗にまみれていく姿には少しモヤモヤ。これが現実社会というものかぁ。

 

でも、サーカスのシーンは圧巻でした。特に空中ブランコのパフォーマンスは大迫力。
ゼンデイヤとザックエフロンという、ディズニーチャンネル出身スター同士の共演は見ごたえがありました。特にゼンデイヤ、『スパイダーマン ホームカミング』とは打って変わり、ボディコンシャスな衣装を着こなしていて色っぽかったです。女優さんってスゴイ。

 

この映画を、劇場の大きなスクリーンで見られて良かったです。


次は何を観に行こうかな〜。

 

*トリおんな*

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ただいま、卒業旅行のトランジットの待ち時間。ブログの更新がちょうど良い時間つぶしになります。