もうまくのきもち
眼科の卒業試験に向けて勉強していて、
「近視の人では網膜剥離が起こりやすい」
と知りました。
(医療系の方は、※から※の間は読み飛ばしてくださって構いません)
※
近視の原因の1つに「眼軸長が長いこと」があります。
眼の中に入った光は、水晶体(レンズ)で曲げられた後、光の信号をキャッチする網膜に届きます。本来なら眼球は野球ボールのようにまん丸の形ですが、それがラグビーボールのような細長い形だと、下の図のように網膜よりも手前側で像を結ぶのでボヤけて見えてしまいます。
これが近視のメカニズムの1つ。
※
さて。
前置きが長くなりましたが、ここで冒頭の問題に戻ります。
「なぜ、近視の人には網膜剥離が起こりやすいのか?」
同期と話していて、こんな「説」が出ました。
「網膜が、頑張って前に出て光を受け止めようとするから、網膜剥離が起こるんじゃない?」
こんなイメージでしょうか。まるで、眼科界のロミオとジュリエットです!(笑)
網膜の気持ちを想像して、こんなことをして遊んでみたり。
……でも、もちろんそんなワケはありません。
調べてみたところ、正解は
「眼軸長が長いぶん、網膜が引っ張られてしまうため、網膜剥離が起こりやすくなる」
という意外にシンプルな理由でした。
なるほどね。勉強になりました。
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと107日☆
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連日の卒業試験。勉強に疲れると、ついつい息抜きをしたくなります。この記事を書くために、何枚も「お絵描き」をして、束の間の現実逃避を楽しみました(笑)