連載第6回「日々是精進!」
連休明けの今日、皆さまどう過ごされましたか?
私は、明日から始まる卒業試験に備えて勉強漬けの一日。
なにしろ、卒業試験は1ヶ月半の長丁場。1人なら辛いでしょうが、同期と机を並べて勉強していると、何とか乗り切れそうな気がしてくるから不思議です。(むしろ、ちょっぴり勉強が楽しいくらいです!)
さて。
メルマガ「KOKUTAI ONLINE」での連載第6回が本日配信されました。(※メルマガでは冒頭の一文が抜けていましたので、ブログには加筆訂正のうえ掲載しています)
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【Vol.16】職人と医者の共通点/医師が介護職向けのセミナーを開く理由とは?
※2017/10/11追記: 上記リンクを修正しました。
今回は、実習期間中のエピソードです。
第6回 「日々是精進!」
「職人さんって、一人前になるまでに何年くらいかかるんですか?」
とある分野の職人・Nさんが、ローテ中の科に入院されました。
問診がてらお話を伺ったところ、なんと数々の受賞歴をお持ちで、その道では国内の第一人者(!)だとのこと。
実習中いろいろな患者さんにお会いしましたが、職人さんを担当するのは初めて。興味が湧いて、問診以外にもいろいろと世間話をしました。
冒頭の質問は、そのNさんに、私が何気なく尋ねたものです。
問いかけに対して、しばし考え込むNさん。
Nさん「うーん。どの時点で一人前と見なすかが難しいねぇ」
トリ「どの時点で?」
Nさん「そりゃ、4,5年も修行すれば一通りのことはできるようになるよ。そうなったら、独立して自分の店を出して……」
トリ「4,5年で独立ですか!」
Nさん「うん。でも、そこがやっと『自分の味』を作りあげていくスタート地点でしょ?」
トリ「あー、確かに……そうですよね」
Nさん「湿度や気温の微妙なちがいで仕上がりが変わるから、何年経っても試行錯誤の連続。
一日として同じ日はないから『はい、これで完成!』とは言えないね」
トリ「日々精進なんですね」
Nさん「うん、そういうこと。……お医者さんだって同じでしょう。一人として同じ患者はいないもの」
そう言って微笑んだ眼鏡の奥の目は、とても優しかったです。
日々是精進。
良いお医者さんになろう。
*トリおんな*
☆第112回医師国家試験まであと123日☆
123日……ワンツッスリー!ですね(笑)