トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

ビビビと来るはずが

今日から10月。2017年の3/4がすでに終わったと思うと、びっくりしてしまいます。

何だか、時間が過ぎるのが年々早くなっている気が。これが、年を重ねるということかしら(笑)

 

さて。先月は、長かった病院実習がついに終わり、私にとって大きなひと区切りとなりました。

 

およそ1年半の実習で、大学病院のすべての診療科を回りました。

5年生のときは各診療科1~2週間ずつと短期間のローテーションだったので、同級生の言を借りれば「まるで映画の予告編をバーッと一気に観せられたような」感じでした。
続く6年生の実習では、希望の科をいくつか選んでローテート。5年生より1診療科あたりの実習期間が長くなったので、映画で例えるなら「YouTubeで『冒頭10分間映像』を観たような」イメージでしょうか。

 

座学メインだった低学年の頃は
「実習で現場を見れば、『進むべき科はココだ!』とビビビッと感じるはず」
と、無邪気にも「運命の出会い」を信じていた私。
しかし、すべての実習を終えた今となっては
「正直よく分からない」
というのが本音です。

 

回る科ごとに尊敬する先生との出会いがあり、「この科もあの科もいいな」と思ってしまったり。(一方、いくつかの科では「ここは私には絶対合わないな」と思ったり。笑)
私は体育会系のキャラではないので漠然と「内科系かな~」と思っていたのですが、ひとくちに内科系といっても消化器内科、循環器内科、腎臓内科と幅広すぎて困ったり。
未来ある子どもを救う小児科にも一時憧れたけれど、仕事のハードさに恐れをなして断念したり。
かと思えば、元々はほとんど考えていなかった眼科が、進路候補として急浮上してきたり。(小さな臓器ですが奥が深いのです)


いま医師の働き方改革がちょっと話題ですが、やっぱりワークライフバランスのことも考えなきゃいけないし。

……とにかく、フラフラ・フワフワしています。このままでいいのか私。

 

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開業医の親御さんの跡を継ぐために医学部に入った同級生などは、当たり前ですがまったくブレません。そんな同級生のことを「レールが敷かれているのは窮屈だろうに」と思っていましたが、今となっては、あれこれ悩まなくてすむのがいっそ羨ましくもあります。

 

今年の残り1/4も、きっとあっという間に過ぎていくのでしょう。月並みですが、1日1日を大切に生きたいと思います。

そうするなかで、将来のことも少しずつ具体的に像を結んでいくといいな。

……肌寒い10月の風にふとそんなことを思う、迷えるトリおんなです。

 

*トリおんな*

☆第112回医師国家試験まであと132日☆

 

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