トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

ロッカーキー、ころりん

先週の実習で、同学男子のM君と2人で学外の病院にお邪魔したときのこと。

事務員さん「着替えにはこのロッカールームを使ってくださいね。鍵を差したままのロッカーならどこでも空いていますから」

 

貸していただいたスクラブ(術衣)のポケットに各自ロッカーキーを入れて実習に臨んだのですが、いざ帰る段になって、M君が突然焦り始めたのです。

 

M君「あれ、鍵がない!確かに胸ポケットに入れておいたはずなのに」
先生「あらあら、それは困ったね~。もう、この病院に永久就職して体で払ってもらうしかないなぁ(笑)」

 

Σ(゚д゚lll)

まさかの「身売り危機(?!)」に、青ざめるM君。(大げさ)

……しかしマジメな話、「体で払う」は冗談としても、ロッカーキーを失くすと数千円の費用がかかるのは事実です。


M君「今日入った部屋全部、探してきます!」
トリ「私も一緒に探してきます!」

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検査室や処置室はもとより、食事をした部屋からトイレにいたるまで隈なく見てまわりましたが、どうしても鍵は見つかりません。

 

トリ「うーん。やっぱり検査室が怪しいんじゃない?」

……じつはM君、実習中に一度エコー検査の被検者になってくれたのですが、その際にスクラブを脱いでいたのです。
(エコー実習では、被検者役=上裸はいつでも男子の役回り。同学男子の皆さま、いつもありがとうございます)
服を脱いだときに胸ポケットの鍵が落ちてどこかへ転がっていったというシナリオが、もっとも可能性大でした。


そこで、勇を鼓してふたたび検査室に潜入した私たち。


もう一度床を隅々まで探そうとして、私がゴミ箱を脇にどけたそのとき。

♪チャリン♪

かすかな金属音が聞こえました……それも、手にしたゴミ箱の中から。


なんとなんと、失くしたロッカーキーはゴミ箱に「ホールインワン」していたのです。
……そりゃあ、最初に探したとき見つからなかったはず。さすがにゴミ箱の中というのは盲点でした。

 


ゴミ箱の中を探るとネズミが出てきて
「素敵な鍵をありがとう。お礼は大きなツヅラと小さなツヅラ、どちらがいいですか」
と尋ねる……なんて展開にはならず、
「あなたが落としたのはこの金の鍵、それともこちらの銀の鍵?」
なんて展開にもモチロンなるわけがなく、
無事に鍵を探し当てて事なきを得ました。

 

M君が「体で払う」羽目にならなくて、よかったよかった。ちゃんちゃん。

探しもの、意外なところから出てくるものですね。

 

*トリおんな*

☆第112回医師国家試験まであと141日☆

 

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そして……

じつは、今日が病院実習の最終日でした。長期休み等々は挟みつつも、5年生の4月から1年半の病院実習、終わってみれば意外とあっという間でした。何だかちょっと寂しい。

次に白衣に袖を通すときには、もう医師の身!(と言いながら、卒アル写真撮影などで白衣を着ることはあるかもしれませんが……笑)


そういうわけで、これからしばらくは、卒試・国試をクリアすることかひとまずの目標。一直線に頑張ります!

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(↑病院実習の相棒のケーシーくん、お世話になりました。今までありがとうね)

 

実習中のおもしろエピソードがまだいくつか残っているので、引き続き当分は実習の話もアップします。よろしければお付き合いくださいませ。