教授の弱点
大学病院の回診では、教授を先頭にした白衣集団がぞろぞろと歩いていきます。(そして私たち学生はこの集団に置いて行かれないよう、頑張ってトコトコ付いていくわけです)
この回診中には、初期研修医をはじめとする若手の先生方が、受け持ち患者さんの状態を教授にプレゼンする場合が多いです。
さて、とある診療科の回診中のことでした。
初期研修医の先生が、教授(この科の教授は教育熱心でいらっしゃることで有名でした)から質問責めに。
教授「それで、この患者さんの検査結果は、〇〇だったの?」
研修医「はい、一応〇〇でした(ちょっと自信なさげ)」
教授「『いちおう』ねぇ。最近の若い子たちは皆『いちおう』とか『〇〇みたいな』と言うんだけどね、それは止めた方が良いな」
研修医「すみません……」
教授「いちおうプロフェッショナルなんだから」
そこに他のベテラン先生から遠慮ないツッコミが。
「へえ、『'いちおう'プロフェッショナル』だって~。教授だって『いちおう』って言ってるじゃないの、ねぇ(笑)」
教授、一瞬沈黙。一同、爆笑。(教授も苦笑なさっていました)
これは 面白いものを見せていただきました。
*トリおんな*