オペ見学こぼれ話vol.9~麻酔科医は縁の下の力持ち~
オペ見学中のエピソード、第9弾。
しばらく内科系の診療科(内科系の実習では、オペ室に行く機会がないのです)が続いていたので、このテーマでは久々の更新です。(前回記事はこちら↓)
夏休み明け一発目の診療科は、麻酔科でした。
麻酔科には、外科でも内科でもない独特な雰囲気があります。外科医と同じオペ室にいるとは言えど、外科のように熱い体育会系の空気が漂っているわけではなく、冷静沈着な先生が多い印象を受けました。
さて、麻酔科の先生曰く
「麻酔科医の使命は、オペ中いわば'仮死状態'におかれて意識のない患者さんの生命を、本人に代わって守ること」
だそうです。かかか、かっこいい!!
そういうわけで、各オペ室(うちの大学には20室近くあります)に麻酔科医が入り、患者さんの生命を守っている現場を見せていただきました。
正直なところ、これまでのオペ見学では
「手術中、麻酔科の先生はモニターを見ているばかりで何をなさってるのかよく分からないなぁ」
という印象でしたが(失礼)、実際には手術中の麻酔科医は大忙しでした。
麻酔科医が最も大変なのはオペの開始前に麻酔を導入するときと、オペ後に麻酔を切るとき。手術中は患者さんの状態維持がメインのため、むしろ「ヒマそう」と思われるくらいが「良い状態を保てている」証なのだそうです。
これからは外科系ローテ中のオペを見る視点が変わりそうです。
*トリおんな*