シャーカッセン哀歌
「シャーカッセン」というものをご存じでしょうか。
かのソーセージ「シャウエッセン」ではありません。「シャーカッセン」です。
名前だけではいったい何なのか想像がつきませんが、実はこれ、レントゲンを撮った後にフィルムを挟み込んで読影するための機械のことなんです。そう、白く光る、四角いアレです。(もとはドイツ語で、シャウカステンとも読むのだとか)
ひと昔前までは病院に欠かせない存在だったシャーカッセンですが、時は流れ、今やレントゲンはフィルムではなくデジタルで見る時代となりました。つまり、シャーカッセンはお役御免になりつつあるのです。
そういうわけで、実習で各診療科を回ると結構な頻度で、役目を終えたシャーカッセンが部屋の隅や机の下などに押しやられている光景を目にします。時には、廃棄処分となるシャーカッセンが業者に引き取られていく場面に出くわしたことも。
/♪ドナ ドナ ドナ~(注:トリおんなの心のBGM)
こうやって、医療は進歩していくのですね。
*トリおんな*