トリおんな(24)の医学生日記

国立大医学部6年生、絶賛国試勉強中。好きなもの-本・映画・ミュージカル。キティちゃんが日々の癒しです。☆KOKUTAI ONLINE で連載中☆

自信のなさを覆い隠して

いつだったか、座学の講義で教わったのですが、
①腕は立つが患者さんへの接し方がマズイ医師
②腕はまあまあだが患者さんへの接し方がピカイチの医師
のどちらがより患者さんからの信頼を得やすいかというと……なんと、②なのだそうです。患者さんに安心感を与えるような接し方をすること=「接遇」と呼ばれ、医療の世界ではとても重要視されています。

さて、先日の実習中に、この「接遇」の大切さを示す場面に遭遇しました。

硬膜外麻酔の手技を見学したときのことです。

麻酔の注射針がなかなかうまく刺せず、若手の先生が何度も繰り返しやり直していらっしゃいました。針を刺すのは背中側なので、当然ながら患者さん自身には様子が見えません。患者さんが不安を感じてしまっても仕方のない状況でした。

しかしその若手の先生は、患者さんへの声かけがとても上手だったのです。手技がうまくいかず内心焦りがあったと思うのですが、
「場所を変えてもう一度刺してみますね。今から少し準備をするので、いったん力を抜いていただいて結構です。刺すときにはまたお声掛けしますね~」
と、落ち着いた声のトーンを保っていらっしゃいました。そして、ベテランの先生の力添えもあり、最終的には無事に成功。すべてが終わった後、額の汗をぬぐっていらっしゃった姿がとても印象的でした。

経験を積んでいない若手のうちは、手技が未熟です。しかし、医師の自信のなさが患者さんに伝わると、患者さんを必要以上に不安な気持ちにさせてしまうもの。腕を磨くことはもちろん必要ですが、たとえ腕が未熟であったとしても、ムリヤリにでも自信ありげに振る舞うことが、ときには大切なのかもしれないなぁと感じた出来事でした。

*トリおんな*


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