トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

【本】花いくさ(鬼塚忠)

花いくさ』(鬼塚忠)

野村萬斎さん主演で映画化の企画が進んでいると聞きつけ、読んでみることに。(個人的に大ファンである中井貴一さんが信長役とのことで、こちらも楽しみ!)

 

内容は以下の通りです。(Amazonより)

深い友情と信頼で結ばれていた花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休。ところが、秀吉の怒りを買った利休は、非業の死を遂げる。花をも捨てかけた専好だったが花の力で立ち直った。しかしその後も、専好のまわりの罪なき人たちの命が失われていく。怒りに震える専好に、秀吉への復讐のまたとない機会が訪れる…。池坊専好と千利休感動の歴史ドラマ。

 

以下、感想です。

・時代小説といっても、大立ち回りや男女の情などの派手さはあまりありません。(私は葉室麟さんの時代小説が好きなのですが、この作者さんの作風はそれとは違いました)文体も淡々としています。

池坊専好と千利休の友情(ブロマンス?)が、かなりの分量を割いて描かれています。上記のあらすじにある、「利休の死後、秀吉へ復讐する」部分はページ数で言うと半分よりも後から始まります。前半は穏やかな展開です。

・主人公と庶民との触れ合いの描写や、ラストの秀吉の描写が良かったです。

・花を活けるという、地味にも思える行為がこの作品の要。映画版ではこれがどのように映像で表現されるのか、楽しみに待ちたいと思います。

 

*トリおんな*


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花いくさ