【本】怒り(吉田修一)
『怒り(上・下)』(吉田修一)
あまりにも有名な本作。映画化もされるそうですね。
内容は以下の通り。(Amazonより)
若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏―。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤めるゲイの藤田優馬、沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、身元不詳の三人の男が現れた。
以下、感想です。
・怪しい3人のうち、誰が犯人なのかが途中まで読者にも分かりません。ハラハラさせられます。(映画版ではこの3人の「犯人候補」を森山未來さん、綾野剛さん、松山ケンイチさんが演じるとのこと。確かに顔の系統は同じかも)
・ラストに犯人は判明しますが、そもそもの殺人の動機は常人に理解できるものではなく、本作で描かれていたのはつまり「不条理な社会」なのかなぁと思いました。
*トリおんな*