トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

採血マスターへの道はまだ遠く…

小学校時代からの友人の一人に、看護師がいます。友人は専門学校卒なので、いま看護師2年目。私が研修医になる頃には4年目なので、医療の現場では先輩ということになります。

そんな彼女と、先日ご飯に行きました。昔からかなり「天然」な彼女。看護師としてテキパキ働いている様子が、なかなか想像できません。

私「◯◯ちゃん、ちゃんと採血できるのー?」
友人「ひどーい!採血くらいできるよ!」
私「えー、そうなの?なんだか意外(笑)」
友人「最初は失敗したこともあったけど、今はバッチリよ」

 


一方私はといえば、実習中に班員どうしで採血をし合った際、それはそれは見事に失敗してしまいました。
針を刺したのに、血がスピッツ(採った血を集める試験管のようなもの)になかなか入っていかず……。

ベテラン検査技師さん「あー、これはもうちょっと深く刺さなくちゃね」
(腕に刺さっていた針を、さらにぐいっと押し込む)
患者役男子「う……!!!」

よっぽど痛かったのでしょう。患者役をしてくれていた男子は、普段ナイスガイなのですが、掌にじっとり脂汗をかいてしまっていました。申し訳ないやら情けないやら。せめてものお詫びに売店で買ったおやつを渡し、許してもらいました。(そんなの気にしなくていいのに、と言ってくれた懐の深さが、身に染みてありがたかったです)

*トリおんな*


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