まっさらな気持ちで
家族そろって、携帯を替えました。
2年間がんばってくれたiPhone6から、ピンクゴールドの塗装も眩ゆいiPhone7へ。
ショップのお兄さんが真新しいiPhone7を丁重に箱から取り出し、SIMカードを挿入してくださいます。その様子を見ていた父曰く
「おー!新しい命がいま吹き込まれた!」
接客のプロであるお兄さんも、思わず笑いそうに。…たぶん父の脳内イメージはこんな感じです。
神の手で命を吹き込まれるアダム、ならぬ、携帯ショップ店員さんの手でSIMカードを吹き込まれるiPhone。
(ミケランジェロ作『アダムの創造』画像引用元:Wikipedia)
機械に疎い私にはよく分かりませんが、iPhoneも「7」ともなると、何やら色々な機能がパワーアップしている様子。私含めわが家はみな機械関係があまり得意ではなく(遺伝要因があるのかもしれません笑)、果たしてどれほど使いこなせるかな、という感じです。
さて、買い替えにあたり、詳しい人に教えてもらってパソコンでバックアップを取ったはずなのですが、何かのエラーで復元できないという事態と相成りました。写真もLINEのトーク履歴も、綺麗さっぱり消えちゃったよ。そんなぁ。
しかし、いまは春。出会いと別れの季節。そして断捨離の季節。
まっさらな携帯にまっさらなデータで、心機一転がんばろうと思います……まずは、ブックマークしていたページの再登録から。(笑)
*トリおんな*
もうすぐ春休みだー!うきうき。
【映画】ラ・ラ・ランド
『ラ・ラ・ランド』が話題になり始めたころ、題名を聞いて「ん?らららランド?楽しそうな映画」なんてトンチンカンなことを思ったりもしましたが、
「LALALAND」…LAって、ロスのことだったんですね。なになに、行ったことあるぞ。(一回だけだけど。)
まず、オープニングシーンにびっくり。ロスに向かうハイウェイ、渋滞で動かない車列の一台に乗った女性が歌い始めると、どんどん歌い手が増えていきます。カリフォルニアの強烈な日差しの下、老若男女、人種すらさまざまな人々が鮮やかな衣装で歌い踊る光景は圧巻の一言。…これ、いったいどうやって撮影したんでしょうか。ハイウェイ、通行止めにしたのかな。
そこから物語はミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)の二人にフォーカスしていきます。パーティの帰り、二人がタップダンスをするシーン、最初は「やなヤツ」と思っていたのにだんだん惹かれていくという王道パターンにキュン。
Someone in the crowd やCity of Starsといった印象的な楽曲を挟みながら、季節は進んでいきます。(Someone in the crowdには、ミアのルームメイト役で日系人の女優さんも!黄色の衣装のかたです。ソノヤ・ミズノ - Wikipedia)
そしてラスト。それぞれ夢を叶えた二人ですが、なぜあのような結末を迎えたのか……。ハッピーエンドにしたとしてもストーリー上なんら不都合のないはずのところ、作り手が敢えてあのラストを選択したところに、この映画の本当に伝えたいことが隠されているのかもしれません。(でもハッピーエンドが良かったな…)
何と言っても、全編通して、エマ・ストーンのこぼれ落ちそうなほど大きな目が印象的。女優さんとしてますます好きになりました。
…サントラ買っちゃうかも?!
「笑顔に癒されてました」
少しばかり前のことですが、実習で担当させていただいた患者さんに、2週間の実習期間の最終日に挨拶に行きました。そのときに頂いた、患者さんからの一言。
「先生のその笑顔にいつも癒されてました!素敵なお医者様になってくださいね」
私はまだ「先生」ですらないし、私が担当したと言っても、学生なので何か実際の処置を行うわけではなく、ただ病室にお話を聞きに行ったり簡単な診察をしたりしただけのこと。むしろ、入院でただでさえストレスフルな環境におかれている患者さんにしてみれば、余計な面倒が増えたという見方もあるでしょう。
それにも関わらず、こんなに感謝していただけた…!これは嬉しい。嬉しすぎます。
この患者さんの疾患は、入院期間中に治るものではなく、現時点の医療では一生付き合っていかなければならない類のものです。
「先生がお医者さんになったら、いつか診てくださいね」
まずは一年後に国試に受かれるよう、ぼちぼち勉強を頑張らなくちゃ。
*トリおんな*
アンラッキーとラッキーの境目
どうもツイてない…そんな一日ってありますよね。
その日は朝から、何かボタンを掛け違えたような小さなアンラッキーが続いていました。
通勤ラッシュの時間帯、列に並んで電車を待っていると突如として現れたワリコミマン。ただでさえ混み合った電車内、ワリコミマンが一人分のスペースを掻っ攫っていったおかげで、先に並んでた私は乗りそびれそうになりました。ひどいなぁ。
ワリコミマンの一件で心にモヤモヤを抱いたまま実習の集合場所(その日はとある研究室でした)に向かうと……始まりました、ツイてない一日・第二ラウンド。担当の先生がいらっしゃらないのです。
待てども…
待てども待てども…
いらっしゃらないのです。
同じ部屋にいらした大学院生の方々は身内どうしのお喋りに興じ、放ったらかしにされた私たち学生(完全にアウェイ)は、ただただポカーンとするばかり。
すると代理の先生がやって来て、
「担当の先生は今日風邪で遅れるそうだから、夕方に再集合でよろしくお願いします」
と仰るのです。
えぇ〜〜っ?満員電車でもみくちゃにされながら1時間かけて通学してきた私の苦労、全部パーなの?(涙)
「明日以降の予定はどうなるんですか?」
「今週仕上げる課題について先に教えていただけませんか?」
と尋ねても、代理の先生ゆえ明確な回答は得られません。
どうしようもないので、夕方まで大学の図書館で勉強しながら時間を潰すことにしましたが、1時間後、
「風邪が治らないからやっぱり夕方の集合は無しです」
との連絡がありました。パトラッシュ、ぼくはもう疲れたよ。
しかし。悪いことが続いたように感じていましたが、ちょっと見方を変えてみれば、
・朝の電車で割り込まれた
→割り込まれたけれど、結局乗れたので実害はなかった。
・先生がいらっしゃらなかった
→図書館で勉強する時間を確保できた。
・夕方の再集合がなくなった
→早く自由になれた。
と、とてもツイていた一日でもあることに気づいたのです。
そういう見方、物事のポジティブな面に光を当てる考え方を身につければ、自分のイライラを表に出さない・周りにぶつけないような人に近づけるのでしょうね。
まだまだ修行が足りないなぁ。
いつも心に余裕があって、人に優しい…そういう人に、私はなりたい。
*トリおんな*
コンタクトの悲劇
6年生の先輩方が、普段どおりの力を存分に発揮されますようお祈りしています。
「わが身で検査を体験してみよう!」という主旨で、私たち学生は一人ずつ散瞳薬を点眼され、眼底検査を受けることに。(暗い部屋で眩しい明かりを見つめながら、先生から「上見てくださーい、はい、今度は下でーす」と言われる、アレです)
私はワンデーのソフトコンタクト派です。
私「いえ、予備持ってるので大丈夫です!(ドヤ顔)」
しかーし。悪夢は検査後にやってきたのです。
私「あれー⁈コンタクトの予備、ポーチに入ってなかったぁ」
とんだドジを踏んでしまいました。ちょっと確認すればこんな事態は防げたはずなのですが……。
もちろん、ここぞとばかりに実習班仲間に笑われてしまいましたとさ。とほほ。
さすがにその後一日中ずっと裸眼で過ごすのはハードすぎたので、もしメーカーの試供品など余っていれば分けていただけないかと思い、ダメ元で先生に尋ねてみました。
先生「あちゃ〜。視力検査用のメガネならすぐ貸せるんだけどね〜」
視力検査用のメガネって、こんなの。
【映画】ドクター・ストレンジ
映画『ドクター・ストレンジ』
アメコミ映画が好きなのと、ドラマ『SHERLOCK』でファンになったベネ様(ベネディクト・カンバーバッチ)が主役だということで、観に行ってきました。
主人公はすご腕脳外科医。技術は一流だが不遜な態度ゆえにムダに敵を増やしてしまう……そんな損な(←ダジャレじゃないよ)性格の主人公ですが、不慮の事故に遭い、外科医にとっては致命的な手の障害を負います。失意の彼は、手を治す方法を探し求めてチベットの奥地にたどり着き、そこでなんと魔術を会得し(ここまでは結構リアルだったのにいきなりぶっ飛んだ設定。さすがアメコミです)、世界平和のために戦うことに。
難しいことは何も考えずワー!キャー!と楽しみながら観られる、アメコミ映画の醍醐味がギュッと詰まった作品でした。魔術で地面やビルがねじ曲がるシーンはエッシャーのだまし絵の中に放り込まれたかのよう。最新の映像技術、すごいです。
そして何と言っても医者・兼・スーパーヒーローというのが新しい。手術室のBGMなど、「医者あるある」が随所に出てきたのは、ひそかに嬉しかったです。(時々手術室でマスクを外しちゃっていたのはご愛嬌か、それともアメリカの外科医はあんな感じなのか……笑)
あー面白かった!と、さっぱりした気持ちで映画館を後にしました。医学生の皆さま、試験期間のストレス解消にオススメですよ~
*トリおんな*
ドクター・ストレンジ、アベンジャーズ次回作にも出演決定だそう。わくわく。
舞台『デルフィニア戦記』
東京に行ったと書きましたが↓、
もう一つの旅の目的はこちら。
舞台『デルフィニア戦記』
一度も映像化されたことのない大好きな原作小説が、映像化をすっ飛ばしていきなり舞台化されると聞きつけ、東京まで観劇に馳せ参じました。
中学生の頃に出会ったこのシリーズは、とにかく面白いんです!もともとファンタジー小説をよく読むほうで、洋物だと『ハリーポッター』、和物中華物だと『精霊の守り人』『十二国記』などが好みなのですが、この『デルフィニア戦記』はシリアスさとコミカルさが絶妙なバランスで同居しているのが他と違う魅力。
'異世界から少女が落ちてきた'というトンデモ設定でありながら(笑)、中世ヨーロッパを彷彿とさせるような、緻密に描かれた国々の勢力図は真に迫っています。そして立ちすぎているキャラも大きな魅力。なにしろ一国の王様が天然ボケなんです、これが面白くならないはずがない。珍妙な会話劇に、電車の中で何度笑いを噛み殺したことか……。
俳優さん達は初めて拝見する方々ばかりでしたが、とてもよく原作を表現なさっていたと思います。大迫力の殺陣に、無敵の最強少女リィが、ちょっとトボけた(でも締めるところはきっちり締める)王様ウォルが、本当にそこに存在しているかのような気分に。
劇場には原作者・茅田先生のお花も。
原作ではこのシーンはこうだったのに(騎士団の謎ダンスはカッコいいっちゃカッコいいんだけど、なんか笑えた←失礼)とか、倒れた敵役が舞台暗転の後袖に引き上げて行くのが見えちゃったとか、このシーンは入れて欲しかった(シャーミアンが国王軍に合流するシーンは見たかった)、とか、細かいところを言い始めるとキリがありませんが、あれだけ長い原作を2時間の尺に纏めたのですからそこは致し方ない。原作のエッセンスはしっかり詰まっていたように思います。
今回「第1章」ということなので(原作では18巻中1〜4巻に相当)続編もできたら、また観に行っちゃうかもしれません。
*トリおんな*
原作本がこちら。全18巻の超大作ですが、騙されたと思ってまずは1〜4巻だけでもぜひぜひぜひ!!(寝不足になること請け合いですよ)