トリおんな(24)の医学生日記

2018年3月、某国立大学医学部を卒業しました。/KOKUTAI ONLINEで連載(2017.8-12)

2017年。

あけましておめでとうございます。

2017年、酉年ですね。私トリおんなは、いよいよ人生2回目のトシおんなとなりました。

 

元旦に祖母と電話で話していたのですが、

祖母「○○ちゃん(=私)は今年は年女だねぇ」

私「うん、そうだね。今年で24だもんね」

祖母「トリ年だから、羽ばたかなくちゃいけないね」

私「うん、がんばる。でもニワトリって実際そんなに飛べないよね(笑)」

祖母「あっはっは。ところであんた、いい人はいないの。ばあばちゃんが24の時はもう結婚してたけどねぇ」

私「う、うん。探しとくね。(60年前とは時代が違うわい)」

祖母「でもヘンな人選んだらいかん。ヘンな人から言い寄られたら、ちゃんと肘鉄しなくちゃ」

私「(おーっ、怖いー)」

 

そういうわけで、新年からちょっと天然な祖母の洗礼を受けた次第です。

 

さて、2017年は、私にとって学生生活締めくくりの年。今年の目標は3本柱です。

「体力アップ」

来たるべきハードな研修医生活に備えて、運動部に入っていない私もできる範囲で体を動かしたいもの。いまヨガスタジオには通っているのですが、キックボクシングなんかもやってみたいなぁ。

人間力アップ」

来たるべきハードな研修医生活に備えて、とにかく色々な人と話したり本を読んだりして、視野を広く持ちたい。

「生活力アップ」

来たるべきハードな研修医生活に備えて(しつこい)、パパッと作れるお手軽料理のレパートリーを増やしたい。

 

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(↑LINE友だちのパン田一郎君が作ってくれました。お酒を飲むときの必需品って何だろ、体力のこと?笑)

パン田一郎のLINE公式アカウント!|フロム・エー ナビ

 

これにプラスして、もちろん国試勉強とマッチングも頑張ります。

今年もトリおんなをよろしくお願いいたします。

*トリおんな*


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新年の断捨離ということで、家にあった古着や古本をブックオフに買い取ってもらいました。思いのほか高く売れてびっくり。新年からツイています。

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ありがとう、2016年

拝読している外科医さーたり先生のブログに、こんな記事が。

ameblo.jp

(さーたり先生のご著書の感想はこちら↓)

torionna.hatenablog.com

 

大学病院は外部の病院に比べてお給料が低いとは聞きますが、学生の指導はノーギャラなのですね。(当たり前と言えば当たり前ですが)
それでも5年生になってから、親身になって教えてくださる先生方に大勢出会えたのは幸せなことです。ありがたい限り。


私は今のところ内科か小児科か麻酔科に進みたいと考えているのですが(6年生ではもっと絞り込みたいものです)、志望ではない外科系の診療科にも尊敬できる素敵な先生が大勢いらっしゃって、実習で回ると
「外科もいいかも♪」
なんて思ってしまうのがなんとも悩ましいところ(笑)


病院の廊下ですれ違ったときなど、実習でお世話になった外科の先生に
「おう、頑張ってるね」
と声をかけていただくことがあり、「覚えてくださってるんだ!」とテンションが上がります。
私たち学生も、先生方のご厚意に応えるべくがんばらなくちゃ、と思います。


そういうわけで2016年もラスト1日。来年もがんばるぞ〜。


皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。


*トリおんな*


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芸は身を助く

年の瀬ですね。

 

ありがたいことに、この時期私たち5,6年生は医局の忘年会に呼んでいただけることがあります。

 

私もとある科からお呼びがかかり、忘年会に参加させていただいたのですが、驚いたのが「芸出し」のクオリティ。卒後10年目くらいまでの若手の先生方やナースの方々が渾身の芸(定番のPPAP恋ダンスに始まり、体を張った脱ぎ芸まで)を披露されていました。何でも、外科系の科だともっと激しい芸なのだとか……。

 

私は運動部に所属していないので(サークルには入っています)、医学部5年目でありながら、実は「芸出し」文化に触れるのがほぼ初めてでした。
しかしあと2年後にはきっと研修医として芸を披露しなければいけない状況になっているはずなので、あまり悠長なことは言っていられません。踊れない、歌えない、楽器弾けないのナイナイづくしなので、そのとき何の芸をしようか今から頭を悩ませています。(ハーモニカでも習おうかしら、とけっこう真剣に検討しています。笑)

 

*トリおんな*


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なぜか「ピアノ弾けそう」と言われることが多いので、いつも
「そうですね、楽器でできるのは、リコーダーくらいですね」
と返しています。楽器習ってればよかったなぁ。

 

英語はタイヘン

とある外科系の科のローテ中、朝カンファで実習班仲間の一人が英語のプレゼンをする様子を見学しました。

ただでさえ症例プレゼンは緊張するものなのに、加えて英語での発表を課されたということで、彼にとってはかなり苦行だったよう。(大勢の先生方から英語の発音をチェックされるのですもの、そりゃ緊張して当たり前です)

 

"This is a case of a 64-year-old male who was diagnosed with gastric cancer..."
(症例は64歳男性、胃がんと診断され……)

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冒頭から小さめの声量でおずおずとプレゼンを始めた彼に、先生方から容赦ない愛のツッコミが飛びます。

「おーい、学生さん、声ちっちゃいぞ!誰かマイク渡してあげて」

しかし、マイクを渡されて安心したのか、彼はその後さらに声のボリュームをダウン。さらに、緊張のあまりか、'hemoglobin' を「ふぇもぐろびりにん」なんて可愛らしく読み上げて、笑いを誘ってしまいます。

 

普段は飄々とゴーイングマイウェイ、何があってもどこ吹く風な彼がテンパっている姿は、実はかなりレア。
「マイク渡したらさらに声ちっちゃくなるんだもん、もう驚愕したわ~」
と、後で先生方にイジられていたのが、とても珍しい一幕でした。普段はクールな彼だけに、時々こんな弱み(?)を見せてくれると、人間味が感じられて何だかホッとします。愛すべき実習班仲間。

 

それにしても、やっぱり何だかんだ、日本に住んでいても英語は大事みたいです。私もいつか機会を見つけて医学英語を勉強しなきゃ。

*トリおんな*


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件の彼ですが、プレゼンの中で一番大きな声を出せていた場面がこちら。
”That's all!”
プレゼン終わりの一文。やっと終わったという安心感がにじみ出ています。
うん、めちゃ分かる。分かるよ、その気持ち。

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『ドクター・ハウス』にハマっています

最近、海外ドラマ『ドクター・ハウス』にハマっています。


『ドクター・ハウス』--ご存知の方も多いと思いますが、偏屈な医師グレゴリー・ハウスが、患者の不可解な症状を解き明かす医療ドラマ。NHKドクターG』のドラマ仕立て版、という感じです。(日本のドラマだといま放送されている『レディ・ダヴィンチの診断』や、少し前の『フラジャイル』に近いでしょうか)

診断は毎回難しいですが、純粋に面白いし、医学・英語のちょっとした勉強にもなって一石三鳥です。
DVDもお安く出ていますが(私もシーズン1は買いました)、じつはAmazon Primeのプライムビデオでも見られます。学生版のAmazon Studentだと年会費1900円(安い)で色々な映画やドラマが見放題になるので、とってもオススメですよ。

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*トリおんな*


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余談ながら、ハウスがシーズン1の最初の方で部下の若手女性ドクターに言った言葉。
Gorgeous women do not go to medical school. (美人は医学部になんか行かない)
……ハウス先生、どうも世の女子医学生に喧嘩を売ってるようです(笑)

明治神宮をたずねて三千里

私の唯一の欠点(←大嘘です笑)は、方向音痴なこと。初めての土地では特に、自分がどちらの方角を向いているのかを把握するまでに、たっぷり5分はかかるのが常です。

 

そんな私ですが、先週末、とある用事のために、東京まで一人旅をしてきました。東京と言えば、無数の地下鉄が縦横に交差する大都市。方向音痴の私にとってはかなりの大冒険です。

しかし何と言っても時代は現代、私には「Googleマップ」という文明の利器があるのです。これぞ、方向音痴を救うために開発されたといっても過言ではない、人類の叡智。2泊3日の日程のなかでGoogleマップを使いこなして、東京の空の下を歩き回って来ました。

 

そして、最終日。空き時間ができたので、帰りの飛行機に乗る前にかの有名な「明治神宮」に足を伸ばしてみようと思い立ち、Googleマップに「明治神宮」と入力してみたのです。 

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……ふむふむ、渋谷駅の近くなのかぁ。よし、行ってみよう。

しかし。いざ、マップに示された場所に辿り着いてみると、そこに広がっていた光景がこちら。

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神宮感、ゼロ。(よく分かりませんが渋谷区の施設?だったようです)

「なんやこれ。明治神宮ちゃうやないかーい!」

思わずスマホに向かって大阪人バリの突っ込みを入れてみたものの、何度見直してもGoogleマップ上には「明治神宮」の文字が厳然として存在するのでした。不思議。

 

結局、その場所から20分ほどてくてく歩いて、「本物」の明治神宮にお参りしてきましたよ。(やっぱり本物は、参拝客の多さが違いますね)

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ヒール靴だったので、足がやや棒になりかけましたが、ともかく本物にお参りできて良かった。

 

実はこのところ何だか東京に縁がありまして(?)、来月にも東京に行く用事が控えています。こちらも楽しみです。

*トリおんな*


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そういえば『ファンタビ』を観ました。

筋金入りのハリポタファンを自認する私。大好きなシリーズの続編ということで、正直期待50%不安50%でしたが、ハリポタシリーズのワクワク感はそのままに、より疾走感の増した(最初から小説ではなく映画脚本として書かれたのが大きいのかも)素敵な映画でした。シアワセ~

 

torionna.hatenablog.com

 

東京都知事に似てる?

実習中、問診を取る際など、学生の私たちも患者さんと接する機会を数多くいただきます。

 

そんななか、最近気づいたこと。
…私、なぜか患者さんからやたら「目」について突っ込まれる!!

 

確かに私の目は、平均よりも少しばかり大きいようで……。(顔出ししていないのでなかなか伝わらないと思いますが、AKB全盛期には、峯岸みなみさんに似ていると言われることがしばしばでした。笑)

 

この間も、患者さん(おじいちゃん)の対光反射を見ようと顔を近づけたら、

「あんた……目がえらい大きいねぇ」

と、しみじみ言われました。
そんな出来事が何回か続いたので、近ごろは

「そうなんですよ〜。よく言われます」

と、シレーっと返すことにしています。

 


しかし。先日の患者さん(というか、実習で伺ったデイサービスの利用者さん)はひと味違いました。

「あんた、目がパチーッとしとるねぇ」
(おお、来た来た!笑)
「目元があの人にそっくり。ほら、あの……都知事になった……」
「……?小池さん?ですか?」
「そうそう!ほら、あの人もあんたみたいに目が綺麗やろう」
「あ……ありがとうございます。初めて言われました(笑)」

 

いや、嬉しいよ。小池都知事かっこいいし、同じ女性としては確かに憧れるのだけれども。
たぶん、そのおじいちゃん(90代)にとっては、小池都知事(御歳64)も私トリおんな(23歳)も、同じように「若い女性」の括りに入っていたのでしょうね。
後から振り返ると、何だかじわじわと笑いがこみ上げてきます。面白い出来事もあるもんだ(^^)

 

*トリおんな*


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